俺らはお前の味方じゃない。 3 (ページ5)

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翔「北山！こっち連れてこい」

宏「はい！」

翔「看護師、いつもの点滴と酸素マスク」

看護師「はい」

翔「何があった」

宏「今日体育祭だったんですけど、朝から体調悪いのにずっと我慢してたみたいで、リレー走ったあとに倒れてしまって・・」

翔「で、体調悪いと分かっていたのに北山は止めなかったのか？」

宏「えっと・・・」

翔「顔色、あきらかに悪かっただろう？」

宏「はい、悪かったです・・・」

翔「・・・北山には内緒にしてくれって、兄には内緒にして下さいって泣きながら頼んできたよ」

宏「え・・・？」

翔「Aちゃん、春に体育の授業で倒れて、ここの病院に運ばれてきたんだ」

宏「え！？」

翔「親に連絡したいって言ったら泣きながら兄はここで働いてる北山宏光です、お願いです兄には言わないでって」

宏「そ、そんな・・・」

翔「ちょうど北山はその日たまたま学会でいなくてな」

宏「あっ・・・あの日・・」

翔「言わないわけにはいかないと思って落ちついた後に理由を聞いたらビックリ。ここの病院に入院してる植物状態の健永とくんってお前の弟だったんだな」

宏「そうです・・」

翔「家庭の事情、全部聞いたよ。もう失望したよ、北山に」