俺らはお前の味方じゃない。 3 (ページ17)

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高嗣side

会話を聞いていると・・・

Aも俺と同じように健永に会うのを怖がっていた。

Aのことは・・・どうしても怒りがおさまらなかった。

少し前までは。

Aがあの日、健永と喧嘩をしなければこんなに健永は苦しまずに済んだ。

あの事故さえなければ・・・

でも・・・いまさら過去を変えることはできないし

今は家族みんなで健永が目を覚ます事を願うこと

今の俺らにはそれしかできない。

だからこそ、俺もこんなことでいつまでもうじうじしてる場合じゃなかった。

バタン・・・

リビングのドアが閉まり、玄関の閉まる音も聞こえた。

ガチャッ・・・

俺は静かにリビングのドアを開けた

そこにはボーッとしてるあいつ。

俺はなんだかそれにイライラしていて

いつのまにかあいつの名前を呼んでた。

自分も怖がっていたはずなのに。