パパ☆ドル 3 (ページ7)

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太輔side

椅子に座って待ってると・・・

藤ヶ谷Aベビーの札が貼ってあるベビーベットを助産師さんが俺たちのもとへ運んできた。

助「抱っこの仕方わかる？」

太「あっ、えっと・・・」

渉「太輔、手はこうで・・・」

助「あらっ、もしかしてあなた子供いるの？」

渉「はい。3歳の女の子がいます」

助「あらっ、そうなの！先輩パパが友達にいるなんて安心ね藤ヶ谷さん」

太「はい。本当にありがたいです」

助「じゃあ抱っこのしかたがわかったとこで、はい、赤ちゃんですよ～」

太「わあ・・・」

小さい・・・

実際に近くで見ると

俺に似たところもあればAに似たところもある。

太「っ・・・」

ホントに俺・・・何してたんだろう。

こんな宝物をほおっておいて何してたんだろう。

そう思ったら涙が止まらなかった。

渉「かわいいだろ？自分の子供は」

太「俺は今まで何してたんだろうっ・・・バカだな俺・・・」

渉「・・・太輔？これからはAちゃんだけじゃなくてこの子も守らなきゃいけないんだよ。何があっても絶対守らなきゃいけない」

太「・・・うん」

渉「だから何かあったらすぐ俺らでもいいから頼ってこい。1人で抱え込むな」

太「渉・・・ありがとう」

渉「それじゃあ俺は帰るね。また奈々と優香とあらためてくるから」

太「うん。今日は本当にありがとう」

こうして渉は帰って行った。