#告白3 ページ36
koneshima side.
ut「 え、ちょっ、Aちゃん！？ 」
zm「 あ、おい！ 」
gr「 構わん、放っておけ。今追いかけたところで到底追いつかん。それにあの感じやと、どうせ止められないだろう。怒っていたな、かなり。理由がわかるか、コネシマ。 」
「 …え、俺か？ 」
tn「 まあ、シッマやろうな。 」
周りの視線が全部
自分へと集まるが
全く身に覚えがない。
Aを怒らせた理由が
どこにも見つからない。
「 なんで？俺Aになんかしたか？ 」
os「 シッマはわかってないなあ。Aちゃん、なんでも自分でやろうとするやろ？他人も一緒やねん。自分より他人優先のAちゃんのことやから、シッマの辛さに気付けなかった自分への怒りやろうね。 」
「 そんなこと、 」
gr「 そして、もう一つ。お前への怒りは、自分を頼ってくれなかった事。 」
そんなこと、
あいつには関係がない話やし
今の俺には
なんてこと無い。
そう言おうとしたとき
グルッペンは
声を被せて言った。
“ 困った時はお互い様、辛い時は助け合う ”
gr「 もっと早く気づいて、お前の力になりたかった、あいつはそう思ったんじゃないか？ 」
「 っ、 」
いつかに言った
Aへ宛てた言葉が
まさか自分宛に帰ってくるとは。
そして
今まであまり感じられなかった
Aからの仲間意識に、
あいつは
俺等を仲間と信じてくれていると
今更気がついた。
gr「 トントン。 」
tn「 ん？ 」
gr「 俺達の書類が増えるゾ。 」
tn「 はえ〜、勘弁してくれ。 」
ガチャリとあいた
扉の奥に、
血に塗れた
仲間の姿。
誰よりも早く
俺は
謝罪を、
礼を、
彼女に言わなければ。
そう考えるよりも
先に体が動いていて、
気づけばAを抱きしめていた。
『 シッマ、ごめん。私、もっと早く、 』
「 お前は悪くない、悪いんは全部俺や。すまん、俺のせいで大変な思いさせて。巻き込んで。一緒に戦ってくれてありがとう。 」
『 …困った時は、お互い様なんやろ。辛い時は、助け合うんやろ。 』
「 せやな、俺等は仲間やからな。 」
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 83人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：＊＊＊
| 作成日時：2019年10月29日 1時
