４つの物語 (ページ4)

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この世界に２人だけ - ４ページ4

「あー！これ！」

そう言ってジョンデ王子が

指差すものは

「青い薔薇！ここのだったんだね！俺びっくりしちゃったよ。誕生日でもないのにヒョンから突然プレゼントなんて！」

ヒョン…？

…まさかあの人、

ミンソク王子！？

彼はこの国の第一王子だ。

今までどうして気づかなかったんだろう！

「この花の花言葉は、夢かなう、奇跡、神の祝福、とされています。」

『ご存知ですか？』

「 (メイド)、薔薇好きなんだー。」

「ミンソク王子は花言葉をご存知で？」

『ええ、知っていました。似合いそうな人がいる、と仰ってい、』

「どう？似合う？」

「 …喋らなければよくお似合いです。」

「えー？酷くない？」

自由すぎる２人。

話遮られたし。

そんなことより

ジョンデ王子に

夢があるってこと？

奇跡が起きたとか？

逆に

奇跡が起きなきゃ

成し得ない夢？

それとも

祝福できる何かがあるの？

知りたい、

思い込むと

やらなきゃ気が済まない。

『あの、ジョン…、

ドカンッッ！！！！

『へっ！？』

「やば、想像以上w ２人とも、怪我してない？？この店無事で良かったね。」

「 …やるなら一言欲しいですね。」

２人は至って冷静。

焦っているのは私だけ。

どうして？

向かいの花屋が爆発して

なんでそんなに冷静でいられるの？

中の人は？

花は？

大丈夫なの？

『あの、えと、』

「あの中に、ミンソギヒョンがいるよ。」

『え？、』

「向かいの花屋のオーナーが悪さをしてるって聞いてさ。身の回りの情報調べ倒したら、違う花屋の花に魔法をかけて枯らしてるって。その店の中にこの店も入っててさ、ミンソギヒョン大激怒！忙しくて寝てないくせに凄い勢いで飛び出てったよ。」

ミンソク王子が、中に…？

花もあるのに…！

テンパる頭をフル回転させ

花と王子の救出に駆け出す

が、

「おっと！危ないよ。ヒョンなら無事だし、ここに…、」

『王子が無事でも、あの店の花達は動けません！』

「 …ったく、ジョンデ！！」

「げっ！！」

突然現れて一瞬で消えた、

黒いフードの人と

ちょっと怒ってる男の人、

隣の花屋の大量の花たちと

そして

「ごめんね、なかなか顔出せなくて。」

そう言って笑う

待っていた人。