この世界に2人だけ - 5 ページ5
「 痛っ! 」
「 ジョンデ!!変な演出するなって言ってたでしょうが!!(メイド)!!そばにいておいてなぜ止めない!! 」
「 だってヒョン〜、 」
「 止めるも何も、ジョンデ王子が…! 」
「 だってじゃない!言い訳しない! 」
「 ルハン、それくらいにしておけ。年下だが、王子と女だ。 」
「 クリス!お前はダメだ!甘いんだよ! 」
なんか、揉めてるな。
可愛い顔の男の人が
後から来た
背の高い彫刻のような男の人と
王子達にすごく怒ってる。
「 ごめんね、うるさいでしょう?怒ってる方がルハン。背の高い方がクリス。2人とも護衛隊なんだ。Aさん、怪我してない? 」
『 え、あ、はい。あの、えと、これはどういう…? 』
庶民の花屋に王族と
向かいの花屋にあった大量の花。
もはや異次元。
さらにテンパる頭。
「 さっきの爆発、実はジョンデが魔法で仕掛けたものなんだ。 」
『 ジョンデ王子が? 』
「 ジョンデの能力。僕らはそのことを聞いてなかったから、ルハンが怒ってる。 」
『 なるほど…そういうことだったんですね。 』
「 ルハンは念力使い。君の声を聞いて花を守ってた。ちなみに、ジョンデの考えてることを読み取って怒ってる。クリスは飛行。空を飛べるから周囲の状況を確認してた。これで大体わかった? 」
『 あの、ミンソク王子達を連れて来た方は…? 』
「 ああ、あいつも王家の人間だよ。瞬間移動、だね。 」
なんとなくは理解できたけど
突然すぎて…
「 実は、花屋の花が異様な枯れ方をする被害が相次いでて、調べていたんだ。 」
それって、この前の…?
「 そうしたら、あるデータを見つけた。ここの向かいの花屋のオーナーは悪い治癒使いでさ、治癒は強い魔力で強化されると毒に変わるんだ。その能力を利用して他の店の邪魔をして利益をあげようとしているのが見えてきてね。被害者名簿に、君の店の名前も入っていて、いてもたってもいられなくなった、ってわけ。 」
『 あの、それって…、 』
「 はは、俺さ、 」
「 おい、俺のしうちゃんに…った!!(メイド)!何すんだよ!! 」
「 ルハンさん、空気読んでください。 」
「 すまなかった。終わったら呼んでくれ。 」
「 じゃあね、お二人さん。ごゆっくり〜☆ 」
「 おいクリス!離せ!俺はまだー!! 」
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作者名:*** | 作成日時:2018年2月13日 0時