STORY13.Taisuke.F ページ14
「太輔くん」
「……」
「ねぇ太輔くん」
「……」
「…太輔くんってば」
ダメだ。
怒ってる。
今日は高校の同窓会だった。
太輔くんのお言葉に甘えて
二次会にも参加出来て
楽しい時間を過ごしてたのに
帰り際、高校の時付き合ってた彼が
迎えに来た太輔くんに
「元彼の祐二です。
こいつのこと、よろしくお願いします」
って、完全に酔ってて。
その時、祐二に肩寄せられてて
酔っ払いの祐二が勝手に肩に手を回してたの。
それを太輔くんに見られてしまって。
そん時の太輔くんの顔、すごく怒ってて。
「…どうも。
Aの彼氏の藤ヶ谷です」
って、わざわざ車から降りて挨拶。
太輔くん、私の腕引き寄せた。
「…っ、ごめん、太輔くん。
祐二酔ってて」
慌てて弁解してたら
「…あ、ごめんごめん。
彼氏の前で俺、何してんだろ？」
呑気な祐二に太輔くんの顔が
ますます怖くなって。
祐二はすぐに手を離したけど
悪気無くて。あははって笑ってて。
非常に気まずいのなんの。
「A行くぞ」
「う、うん。
じゃ、みんなまたね」
急いで太輔の後を追って車に乗った。
それからと言うもの
車内は静まり返って
私が太輔くんの名前呼んでも知らん顔。
ずっと前向いてて。
いい加減私もイライラしちゃって
もういい…って、心の声出てたみたいで
太輔くんが私の腕を引き寄せて
「…逆ギレ？」
低い声でそう言われた。
びっくりして、息飲んだ。
そしたらそのまま
顎クイってされて噛み付くようなキスされて
お酒入ってるせいか
頭、クラクラして、息も何だか荒くなってた。
「…ふふっ、やらしい」
そんな私を見て、鼻で笑って
キスはそこでストップ。
「…っ、」
何だか悔しくなって赤信号になった瞬間
太輔くんの顔、こっち向けてキスした。
「…太輔くんの、バカ。
もう怒んないで。祐二、酔ってて。
祐二とは何もないよ？誤解しちゃヤダ…」
「……」
こんな面倒くさい女
太輔くん嫌いなの知ってるのに必死になってる私。
だって、好きなのは太輔くんなんだもん。
お酒のせいか、涙まで出てきて最悪。
「バカはAだろ？
俺の前で他の男の名前呼ぶなよ。
それともわざとやってんの？」
「……」
車を路肩に停めた太輔くん。
「何もない事、わかってるけど
さすがにあれはムカついた。
妬かせんな、バカ」
デコピンと一緒にキスが降ってきて
「家着いたら覚悟しろよ」
そう耳元で囁かれた。
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由貴(プロフ) - こんばんは!!凄く良いですね!! (2015年12月14日 23時) (
レス) id: bf39404b50 (このIDを非表示/違反報告)
たまこ(プロフ) - ゆうみさん» ゆうみさん、いつもありがとうございます！おかげさまでみっくんカラーになりました。パート2も始めました(笑)よかったら覗いてみてくださいね(*^^*) (2015年12月10日 21時) (レス) id: 9dcabb0853 (このIDを非表示/違反報告)
たまこ(プロフ) - ちぃさん» はじめまして。大好きだなんてありがとうございます！パート2も始めました。よかったら覗いてみてください(*^^*) (2015年12月10日 21時) (レス) id: 9dcabb0853 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - わー！お星様がみっくんカラーになりましたねo(^o^)oおめでとうございます！今日は恋、集めました。を読み返してまたきゅんきゅんしてました。これからも楽しみにしています(^o^) (2015年10月31日 9時) (レス) id: d4fd2ec431 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - 初めまして！いきなりすいません。ふらっとこの作品を読んでみたら、止まらなくなってしまい、大好きになりました！ぜひ、続き読みたいです！これからも応援しています！本当に、いきなりでおかしいんですが、ずっと、大好きです！（気持ち悪いですよね…すいません。笑 (2015年10月31日 9時) (レス) id: 3ec8077d5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たまこ
| 作成日時：2015年5月3日 11時
