STORY10.Taisuke.FーAfterー2 ページ16
藤ヶ谷さんの誕生日なのに
玉森くんの告白に動揺してる。
それに藤ヶ谷さんに誕生日プレゼントを渡す
タイミングが見つからない。
玉森くんはあれから外回りから帰って来ないし
藤ヶ谷さんは会議でフロアに居ないし
私も仕事終わらないしで、最悪なパターン。
せめて誕生日おめでとうございます。って
彼に言いたい。
「…はぁ」
「ふふっ」
「…え?」
振り返ると後ろに居たのは
北山さんで、マグ二つ持って立ってた。
「溜め息5回目」
「私?」
「うん。はい、これ飲んで頑張って」
「あ、ありがとうございます」
コーヒーの入ったマグを私に渡した。
「藤ヶ谷なら、いつものとこで休んでるよ」
「…え?」
「お前ならわかんだろ?
今しかないぞ、チャンス」
「…な、なんでそれを!」
「ふふっ。
お前はわかりやすいからな。
まぁ、藤ヶ谷は意外と鈍感だから困るよな」
ふふっと鼻で笑って
頑張れよって頭ポンされた。
「…よし」
コソッとプレゼントを忍ばせて
藤ヶ谷さんが居るだろう資料室へ。
ーー ガチャ、
資料室に入って奥のデスク。
誰でも使っていいようにデスクが置いてある。
「……」
デスクに伏せて、眠ってる藤ヶ谷さん。
藤ヶ谷さん、よくここで休んでる。
ここ、あまり人来ないから穴場だって言ってた。
「…藤ヶ谷さん」
「……」
寝てるところを起こすのは悪いかな?
藤ヶ谷さんが寝てる隣にそっと
プレゼントを置いた。
「…お誕生日、おめでとうございます」
…あぁ。
言っちゃった。渡しちゃった。
もう、私もこれでいい加減諦めなきゃ。
本当は藤ヶ谷さん迷惑だったのかも。
「…好きでした。
今までありがとうございました」
寝てる彼に呟いて
その場を去ろうとしたら
グイッと腕掴まれた。
「っ…え?」
「…俺のこと、もう好きじゃないの?」
「…藤ヶ谷さん」
「玉森のとこ行くの?」
「え?何で…」
「…玉森から聞いた。
はっきりさせないなら俺が貰いますって言われた」
「…っ!?」
「…今までごめん。
俺、Aに甘えて、ズルしてた」
「……」
「…北山から聞いてるよな?
俺、前の彼女、殺したんだ。
俺のせいで死んだんだ」
「…っ」
「…あの日、俺が、薫を迎えに行けば
薫は死ななかった。
つまらないことで言い合いになって
喧嘩して…仲直りも出来ないまま。
最低な男なの。俺…っ」
握られた腕、力入る。
初めて話してくれた、藤ヶ谷さんの過去。
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由貴(プロフ) - こんばんは!!凄く良いですね!! (2015年12月14日 23時) (レス) id: bf39404b50 (このIDを非表示/違反報告)
たまこ(プロフ) - ゆうみさん» ゆうみさん、いつもありがとうございます!おかげさまでみっくんカラーになりました。パート2も始めました(笑)よかったら覗いてみてくださいね(*^^*) (2015年12月10日 21時) (レス) id: 9dcabb0853 (このIDを非表示/違反報告)
たまこ(プロフ) - ちぃさん» はじめまして。大好きだなんてありがとうございます!パート2も始めました。よかったら覗いてみてください(*^^*) (2015年12月10日 21時) (レス) id: 9dcabb0853 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - わー!お星様がみっくんカラーになりましたねo(^o^)oおめでとうございます!今日は恋、集めました。を読み返してまたきゅんきゅんしてました。これからも楽しみにしています(^o^) (2015年10月31日 9時) (レス) id: d4fd2ec431 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - 初めまして!いきなりすいません。ふらっとこの作品を読んでみたら、止まらなくなってしまい、大好きになりました!ぜひ、続き読みたいです!これからも応援しています!本当に、いきなりでおかしいんですが、ずっと、大好きです!(気持ち悪いですよね…すいません。笑 (2015年10月31日 9時) (レス) id: 3ec8077d5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たまこ | 作成日時:2015年5月3日 11時