君の本心 ページ7
｢ 幸ぃぃぃぃぃぃぃ ！！！！！ ｣
私は家に帰ってから弟に電話した 。
そして弟が出た瞬間叫んだ 。
｢ 何さ 、姉さん 。｣
相変わらず冷たい雰囲気を醸し出す弟の声が聞こえた 。
｢ あのね 、今度私服特集やるの ！！ だからさ 、私の私服をコーデして欲しいの ！｣
そう 、私は人気雑誌の専属モデルでありながらとてつもなく私服のセンスがない 。
実はキャラクターTシャツかジャージしか持っていない 。
なので裁縫が得意でセンスのある弟に頼んでいるのだ 。
｢ あっそ 。で 、いつ撮影なの ？ ｣
｢ えっとちょっと待ってね ！！ ｣
私はスケジュールの書かれた手帳をだし 、確認をする 。来月の30日は 、今日は丁度15日だから約1ヶ月半後だ 。
｢ えっとね 、来月末だった ！！ ｣
｢ わかった 。来週の日曜日あいてる ？ ｣
｢ あいてる ！ あいてますとも ！！ ｣
｢ なら俺が作るから寸法しに行く 。｣
｢ え 、いいの ？ てかなんで作るの ？｣
突然のことについていけない私は幸にすべての質問を投げやる 。
すると幸はため息をついた 。
｢ もしも 、有名ブランドで買ったとして 、そことのコラボとかで自分のコーデを紹介しようとかなったら面倒じゃん 。姉さんセンスないんだし 。｣
｢ あ 、ほんとだ 。そ 、その通りでございます 。｣
自覚があるけれどセンスがないと改めて言われると心がヴッとなる 。
｢ うん 、理解があってよろしい 。じゃあ 、切るね 。｣
｢ うん ｣
そう言うとプツリと電子音がした 。
もうちょっとだけ声が聞きたいなぁと思ったのは秘密 。
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作者名：音猫 x他3人 | 作者ホームページ：
作成日時：2018年1月11日 7時
