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another ed−０９−衝動 ページ26

ボヤけた視界が




だんだんとハッキリしてきて







うっすら瞳を開け






間近にある彼の長い睫に見とれる






優しく甘いキスは




だんだんと激しくなり





彼の柔らかい舌が






優しく私の舌を絡めとるように






唇を割って入ってくる





A「っ・・ぁ・・んっ」





気持ちよすぎる・・・







彼の唇が首筋へ移動すると







ピタっと動きが止まった






A「・・・？」






裕太「・・・イイ？


血・・・吸っても・・・」




完全に忘れていた





こっちの世界のヒトは




血を食すということを







A「ん・・・イイよ」





恐怖よりも、








血を吸われる快感に襲われたいと思ってしまったの







首筋を彼の柔らかな舌が這う



ビクっと反応する体と声



A「んっっ」





裕太「その声・・・スキ」




そう一言呟いて





首筋に彼の歯がギリギリとめり込んできた






不思議と痛くなくて






ズズズっと吸われる音と共に





心地よい感覚に襲われる






裕太「美味い・・・っ・・・ハア・・ハァ・・」



彼の息が荒くなったと思うと





彼の動きがピタリと止まった





A「ゆ・・うたさん・・？」




彼を見ると、瞳の色がいつもより




強く輝きを放っていて



苦しそうにしている



裕太「・・はあ・・・はあ・・・



やばい・・・衝動がっっ


・・・A逃げてっ」




A「え・・・でも、裕太さん・・苦しそうっ」






裕太「いいから・・・早くっっ」

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