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ココロ、チラり０３−横尾− ページ28

デスク戻ると


キーボードの上に付箋貼ってあって



綺麗な字で居酒屋の名前が書いてあった




チラって藤ヶ谷君の方を見ると





爽やかな笑顔でピースサインしてる





飲み会の場所か・・・




同期のヤツって言ってたよね・・・




横尾君来るのかな・・・






ってダメだ。




横尾君は絶対ダメ。




でも、なんで藤ヶ谷君




私なんかを誘ってくれたんだろ？




女子社員に、睨まれそうで怖い・・・




だって、藤ヶ谷君、仕事も出来て






しっかり者で頼れる存在って女子社員に





キャーキャーされてる






だからこそ私は藤ヶ谷君には興味ない






だって好きになってもイタイ目に合いそうだし





横尾君も、そう。





絶対興味持たない。





興味持ったら負け！







なんて言い聞かせて





仕事こなした








もうすぐ定時！！！







チラっと藤ヶ谷君のデスク見たら





藤ヶ谷君居なくて





ホワイトボード見たら





藤ヶ谷：営業先から直帰！


って書かれてた





付箋の居酒屋の名前パソコンで検索してたら





「Aちゃん、これ今日中にお願いっ！

私、今日予定があって、お願いね」



ドサっと目の前に分厚い束の資料、置かれた




A「え、あ、あの私も予定が・・・」



言い終わる前に、ササっと帰ってく





左隣のデスクの山内マリア




通称マリア様




手足長くて顔もちっさくて



可愛くて・・・完璧な女子。




あぁ。この資料の山、どーすんのよ・・・

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