３.HUGから始まる…Ｋｉ ページ23
ただのハグだ。いやしかし、されどハグだ。
単にぎゅってするだけでどうしてこんなに覚悟がいるのか。
それはこのおれに疚しい気持ちがあるわけで。
中々飛び込めないおれに対して痺れを切らしたように、グッと掴まれた腕。そのままポスリと藤ヶ谷の胸元にダイブする。
「っ…っ、？！//」
Ｆ「きたやま、熱〜い笑」
確かめるみたいに、言いながら藤ヶ谷の手がおれの背中を弄っている。
熱いも何も自分でもわかるくらいに体温急上昇中だ。
想いを寄せるその人に飛び込むことに、緊張しないやつなんていないだろう。
これ以上おれからはどうすることも出来なくて、大人しく藤ヶ谷のハグに収まる。
観念したおれを見計らって、さっきよりも幾分かキュッと力強いハグ。
それに呼応して、遠慮がちにおれも藤ヶ谷の背中に腕を回す。
まるで鼻唄でも聴こえてきそうなその笑顔。
あれだけ不機嫌だった筈なのに、にこって笑っておれの顔を覗き込んでくる。
その視界に入りたくなくて、藤ヶ谷の顔面を押し返しながら聞く。
「……さっきまで不機嫌だったのに、なんでそんなご機嫌なの。」
押し返したおれの腕を掴んで抵抗する藤ヶ谷。大胆にキュッと絡む指先にびっくりして藤ヶ谷を見つめる。
Ｆ「……プライベートだから。」
意味深に微笑みながらそう言う藤ヶ谷。
理解しがたい返答に思わず、眉間にしわを寄せながらその顔面をガン見する。
Ｆ「…仕事じゃないから。」
わかりやすくもう一度、今度はおれでも理解できる言葉で。そんな風に物語っている藤ヶ谷の微笑み。
「…仕事じゃない…？」
いまだ半信半疑に藤ヶ谷の言葉を繰り返すおれ。
Ｆ「ふはっ(笑)」
「っ、なに、」
Ｆ「可愛いなって、思っただけ(笑)」
言いながら、ぎゅーって嬉しそうに抱き付いてくる藤ヶ谷。
藤ヶ谷って、そんなにハグ…好きだった？
思わずそう聞いてしまいたいくらいなご機嫌。
そんな想いを詰め込んだ矢先、
Ｆ「好きだよ？」
「っ、えっ？！//」
Ｆ「北山とのハグ。心地いいから。仕事じゃないから余計に(笑)」
(…何だよ、紛らわしい！！//)
おれだって、同じだよ。
仕事でも、仕事じゃなくても。
例え練習の一環でも。
藤ヶ谷とのハグは、ドキドキして…嬉しくて、
心地いいよ。
HAGから始まるそんな関係。
まるで夢みたいな話。
----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*--アルバムおめでとう！早くツアーに行きたぁい笑
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ちび(プロフ) - めっちゃ可愛いFKもう早くくっ付いててね、からのなかいさんめっちゃ笑いました、イチャイチャ最高です、中さんにぜひ感想をお願いします、いやこれネタにありそうですね、楽しくてほっこりしました🙏 (2023年4月11日 12時) (
レス) id: ff59837987 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - クララさん» こちらでもありがとうございます！お察しの通り、こちらの藤北ちゃんはかなり鈍感シリーズになっております笑短編集になってますので、気が向いたら第二弾作りたいですね(^◇^;)ネタ、溜めておきます！！いつもありがとうございます！ (2020年9月20日 22時) (レス) id: 8d3125b57e (このIDを非表示/違反報告)
クララ(プロフ) - 読んでいてとても楽しかったです。 (2020年9月19日 23時) (レス) id: 65e274e21e (このIDを非表示/違反報告)
クララ(プロフ) - こんばんは( ≧∀≦)ノ遅くなりましたが完結おめでとうございます｡ミツ鈍感だけど太ちゃんもいい意味で同じですね(笑)宏光なうきっと一人でやっていたと私は思っています(笑)渋ミツの『本当はこういうの好きなんだろう？』って言葉が頭に浮かんできました｡好きです！ (2020年9月19日 23時) (レス) id: 65e274e21e (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - たまちゃんさん» ありがとうございます！！イチャイチャできてましたか？笑 (2020年2月9日 21時) (レス) id: 8d3125b57e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蜜柑
| 作成日時：2018年9月24日 18時
