Ｆ×Ｋｉのハニーデイズ。

１.君を大好きだ…Ｆ ページ17

Ｙ「最近よく聴いてるよね。」


渉の言葉に、はめていたイヤホンを片方だけ外す。


「…ん？」


ちゃんと聴き取れるように少しだけ身体を寄せて。
もう一度放たれた言葉に、小さく頷けば、音漏れしてるイヤホンを指差す渉。


Ｙ「おれも好き。」


にっこり笑って言うから、


「……聴く？」


って、せっかく促してやったのに、いらないって速攻で断られた。それからおれの側から離れていく渉。


ちょっとだけ寂しい気持ちを隠して、落としたイヤホンに指をかける。


ツン、


その嗅ぎ慣れた香りに、イヤホンにかかる指先が震える。
途端にソファに感じる重み。
渉のいた場所に…騒がしい重み。


震える指先と忙しない心臓と。


Ｋｉ「君を大好きだ…、」


それから落ち着く声音と。
その主に視線をあげる。


Ｋｉ「音漏れ。」


さっきの渉と同じように指差す北山。


自覚した気持ちは、流れる曲とともに膨れ上がる。
無言で差し出したイヤホンに、何も言わずに耳を傾けて近付いてくるその距離。


(…好き。)


(君が、)


Ｆ「ずっと君を大好きだ。」


口遊むように吐き出したセリフが、君の最後の歌声に重なる。


イヤホン分の距離だけ図って。
瞳を閉じて、その曲に浸る北山。









静かに耳を澄ます君の気持ちは。



ーーーーずっと君を大好きだ



覚えた歌詞に、少しだけ泣きそうになった。








----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*---君を大好きだを聴きながら執筆中。太輔さんバージョンです(*^^*)こちらも特に意味のないお話笑
マジ穴だらけレベルなお話でごめんなさーい！

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