17.Ki ページ19
藤ヶ谷に掴まれた腕に手を添えて、さっきよりかは、幾分か優しく振り払う。
そのまま何も言わずに、藤ヶ谷に背を向けて歩き出したら、
F「…わたと…キス…か。」
「…っ、」
小さく呟いた藤ヶ谷の言葉に、進めていた足が止まる。
俺から触れたくせに、その話は、聞きたくない。
そう思って、慌てて両耳を塞ごうとして、俺の耳に届いてくる言葉。
F「それって…ヤキモチ?(笑)」
「…はぁ⁈」
クスクス笑いながら話す藤ヶ谷に、思わず振り返ってしまう。
「何言って…っ、」
グイっ、
さっき振り払った筈の腕を、また掴まれる。
と同時に、崩れるバランス。
引っ張られた勢いに任せて、藤ヶ谷に引き寄せられる。
引き寄せられた先に待つのは、
んちゅっ、
「…っん…、///」
そのまま唇と唇が、触れ合う感触。
ロマンチックに瞳を閉じる余裕なんてない。
思わず、見開いてしまう瞳。
触れ合った唇は、すぐに放れて。
F「…もう回りくどいことは、やめた。」
「…っ、///意味わか…、」
F「…忘れられなくなったでしょ?」
意味がわからない。
そう言おうとして、意地悪く笑いながら、俺の言葉に被せて続ける藤ヶ谷。
F「…その唇の感触、忘れないでよ。…ニカのせいで、悠長にしてられなくなった。」
藤ヶ谷とのキスは、忘れるってついさっき、決めたのに…、
そう伝えてくる藤ヶ谷。
おまけに、二階堂まで出てきて…、
また、キスするし…っ、///
なんで?
どぉして?
横尾さんは?
二人は付き合ってるんでしょ?
そうゆう関係なんでしょ?
そんな疑問ばかりがぐるぐる回る。
藤ヶ谷…っ、俺はどぉすればいいの?
それってさ…想っててもいいってこと?
俺…、藤ヶ谷のこと、好きでいていい?
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yuri(プロフ) - はぁー^ - ^この作品何度読んでもいいです!蜜柑さんのお時間がもしあったら、藤ヶ谷さんサイドの前半や、藤ヶ谷さんとニカちゃんの会話やその後の藤北が気になるのでお話書いてくださると嬉しいです。すみません、急に。 (2017年3月9日 16時) (レス) id: c775aeb07a (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - クララさん» こんにちは(*^^*)いつも最後まで読んで頂きありがとうございます!そうですよね!あれこれ太輔さんのことを考えすぎるみっくん…実は一番独占欲が強いのかもしれません(笑)ニカ北編は急遽入れたお話だったので…作者の嗜好炸裂です(笑)ありがとうございました! (2016年2月2日 11時) (レス) id: e831b14932 (このIDを非表示/違反報告)
クララ(プロフ) - なりそうなので玉ちゃん!(笑)みんなに幸あれ!(*≧∀≦*) (2016年2月2日 4時) (レス) id: 85262c7966 (このIDを非表示/違反報告)
クララ(プロフ) - 完結おめでとうございます(*≧∀≦*)太輔意地悪ですね〜そして横尾さんはお母さんですね(*´∀`)きっと太輔よりもミツの方が独占的強いかも?って思いました。太輔が横尾さんにいちゃついたらミツも玉ちゃんにいっちゃえ〜!にかちゃんだと洒落にならない修羅場に (2016年2月2日 4時) (レス) id: 85262c7966 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - アイさん» アイさーん(*^^*)こんばんは!今回も最後まで読んで頂きありがとうございましたm(_ _)mニカちゃんがかなり男前な感じですが…(笑)私は楽しかったです!少しあっさりした終わり方ですが、私的には満足しております(笑)これからもよろしくお願い致します(*^^*) (2016年1月19日 23時) (レス) id: e831b14932 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蜜柑 | 作成日時:2015年8月26日 19時