【SERVAMP】森の中の喫茶店 〜in a everydays〜

【chihiro@様リクエスト!】　お正月には、甘い甘酒で乾杯 ページ35

今日は1月1日。俗に言う元旦です!


『今日は椿お兄ちゃんの誕生日でもあるんだよなぁ……』


おせちを作りながら、ふとそんな言葉を呟いた。


…まぁ、プレゼントは作ってあるんだけどね。


チリンチリーン


『あ、はーい……って、あ、吊戯さん!弓景さん!』


「はっは!やっほー、Aちゃん!あけましておめでとう!!」


「…よぉ、今年も頑張れよ」


最初についたのは吊戯さんと弓景さんだった。


『明けましておめでとう御座います!あ、まだ皆さん来てないから一番乗りですね!』


「おぉ、早起きしたかいがあったね!ねー、弓ちゃん?」


「そうだな」


そんな風に談笑していると、


「おいお前ら、俺らを置いていくんじゃねぇ」


「おねえさん!」


『車守さん!拓斗君も!いらっしゃいませ。明けましておめでとう御座います!』


車守さんと拓斗君がやってきた。


「あぁ、あけおめ。…あれ?まだ吸血鬼達は来てないのか?」


『はい。もうちょっとしたら来ると思いますよ?……あ、盛り付けの途中だったのですませて来ます』


「おー、いってら」


厨房へ駆け込むと、甘酒がいい感じに温まっていた。


『味見してみないと……』


「何を?」


『うわっ!?』


急に後ろから声をかけられ、飛び上がってしまった。


「はっは!悪戯成功、ってね!」


『も、もう……ビックリさせないで下さいよ……』


吊戯さんはぺろっと舌を出して、ごめーん、と笑った。


『あ、甘酒の味見します?』


「いいの?じゃ、お言葉に甘えてもらおうかな」


『分かりました』


私は小皿を出すと、おたまで少し甘酒をすくって、吊戯さんに差し出した。


『どうぞ?』


「有難う!………ん、美味しいよ!」


『あはは、それは良かった!』


でも飲みすぎて酔わないで下さいね、と付け加えると、はっは、という苦笑いが返って来た。


「おい吊戯ボケッ、何勝手に入ってんだっつーの」


吊戯さんを探しに来たのか、弓景さんが厨房へやってきた。


「弓ちゃん!いや、甘酒の匂いがしたからさ〜、つい……ね?」


「『ね?』じゃねーよボケッ!!」


『弓景さんもよかったらどうぞ?』


「あ、俺はあとでもらうからいい」


『分かりましたー』


甘酒の入った鍋を火から降ろし、盛り付けを進める。


「ねー、黒豆とかってAちゃんの手作り?」


『そうですよー』


「うわー、オレ誰かの手作りおせち食べた事ないから楽しみー」


「何アットホームみたいな空気にしてんだよ、俺も混ぜろっ」

【chihiro@様リクエスト!】　甘酒を飲んで、少し酔いが回ったら。→←明けましておめでとう御座います!!

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