kiss me 〜 love Taisuke

41. ページ41

ピピッピピッピピッピピッ！


目覚ましの音で、目が覚めた。

起きてからはいつものように、準備をして、家を綺麗にしてから、マネージャーのお迎えで空港へと向かった。


マネ「チェックインしてから、時間があるけどどうする？」

「うーん…今、免税店行くのもね…」

マネ「そうよね、あ、これでも見る？あとで渡そうとしたんだけど」

「ん？」

マネ「来週分のスケジュール」

「あっ！見る見る〜！」

マネ「じゃあ、チェックインしたら渡すね」


私は、毎週…スケジュールを一覧表にしてもらって、間違えのないようにするために、紙にして貰えるようにしている。


「それじゃっ、みなさん、揃ったので！チェックインしまーす！」

今日から4泊5日で、ハワイに特番撮影に行くことになっている。
とりあえず一度、出演する人とそのマネージャーたち。あと、スタッフさんで、同じ便で行く人が集まってチェックインする。
この便で来れない人は、あとからの合流らしい。

「ああ〜楽しみ♪」

共「そうですよね！」


共演者の女の子と、二人で話していた。



そして、少しの自由時間になり、私はマネージャーとカフェに入ってさっきのスケジュール表を貰った。


「んー…って、来週の頭まではこれでしょ？で、あぁなるほど。」

時差があるから、戻す為に一日休みをくれている。
その後は、いつものように分刻みで仕事が詰まっている。


「あれ？これって…」

マネ「あっ！山下くんもMCのやつよ」

「だよね！わーいわーい！出れるんだ♪」

マネ「その資料なら、持ってるけど見る？」

「この日の？」

マネ「うん、えーっと」

鞄の中から資料を取り出して、私に渡してくれた。


Pくんとアナウンサーさんと芸人さんがMCで、他に色んな人と共演する。
その中で、私が入るグループが一つあって、そこには…


「北さん！」

北 山 宏 光 の文字。その下には、
藤 ヶ 谷 太 輔 の文字。


「藤ヶ谷さんもだ」

マネ「最近よく連絡取ってる人？」

「そうそう」

マネ「山下くんとのことは、分かってるつもりだけど」

「そんな感じだよ！ちょっと、北さんに電話してきていい？」

マネ「ふぅ…ここに戻ってきてね」

「はーい」


マネージャーの了承を得て、私はカフェの外へと出た。
人気の少ない場所を探して、北さんに電話をかけた。


耳元からは、呼び出し音が流れている。

「地方って言ってたか…まだ寝てるかな？」

チラッと腕時計を見たら、時刻は9時過ぎ。


「出ないかな…」

42.→←40.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す