Ｓmile〜大丈夫 いつも俺たちがいるから〜

初めてのかいわ　　太輔ｓｉｄｅ ページ8

俺たちがクラスの奴らからいじめられて３日
北山は３年前と同じくふさぎこんでしまった
綺羅月Aって子も、俺たちと同じ境遇にいるみたいだ

北山と二人で廊下を歩いていると、渉とニカがいた

横「太輔！ミツ！」
藤「渉―」
二「大丈夫？」
北「・・・」
横「))ボソッ
やっぱり、３年前みたいになったのか？ミツ」
藤「ああ・・・」
北「横尾さん」
横「どうした？」
北「ちょっと・・・頼みたいことあるんだけど」
横「ん？いいけど」

北山は静かに渉に耳打ちをした

横「いいよ任せておけ」

渉は北山に微笑みかけた
北山もそれにつられて微笑する

二「あっ
チャイムなったからまたね！」
北「またな」

俺たちも教室に戻ろうとした

その時に、綺羅月を見つけた
北山が綺羅月のほうに向かっていく

北「あのさ・・・」
あ「・・・・君、名前なんだっけ」
北(ほんとに前の俺と同じだな)
「お前、教室戻んないの？」
あ「戻んないといけないの？

何回も言うけど君誰？」

北「俺、北山宏光」
藤「藤ヶ谷太輔」
あ「藤ヶ谷君、北山君・・・」
綺羅月は静かに頷いた

北「学校、来たくねえよな」
あ「えっ？」
北「俺も・・・そうだから」
藤「北山っ・・・おまえ」
北「辛いよな
何があっちがわにとっていいのかわからない
こっちは何もわかんないで、言葉で傷つけられて、

心から生きたいって思ったこと、俺はないな

綺羅月は？」
あ「私も・・・」

藤「北山・・・


教室いくか？」
北「行かねえ

ごめんな藤ヶ谷。 また、あとで話すわ」
藤「わかった。ごめんな」
北「お前は謝る必要ねえよ」
藤「俺、いくわ」

北山と綺羅月をおいて、教室に向かった
北山があんな顔するところなんて見たことがなかった

教室に戻ると、冷やかな目線が俺を待っていた

ク１「遅くね？くるの」
藤「悪い・・・」
ク２「ま、許してやるよ」

そう言われて、足を思い切り蹴られた

藤「ヴッ・・・」
ク２「いい声してんじゃねえかｗ
もっときかせろよ」
ク３「ばぁか
お前と北山のこと俺たちが認めるはずねえだろ！」

女子も俺達をボロクソ言い始めた

女子１「あんたらさ、綺羅月のことかばってたよね
あんたら、ホントお人よしだよね
あんな地味女庇っちゃってさ」

男子がそれに続いて俺を殴ったりした

ク２「このクラスに必要ねえよな藤ヶ谷と北山・・
そう思う人手ぇあげて！」
そう言うと、クラスの奴一斉に手を挙げた

もう俺の心は限界だった・・・いや 限界なんてとっくに超えてた

共通点　　宏光side→←目線　　太輔ｓｉｄｅ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す