Ｓmile〜大丈夫 いつも俺たちがいるから〜

陰口　　宏光ｓｉｄｅ ページ6

職員室に用があって廊下を歩いていた俺と藤ヶ谷
俺たちは一言もしゃべらなかった

お互い、あの転校生が気になっているから

ふと横を見ると、綺羅月に最初に話しかけた女子がほかの女子を交えて何かを言っていた

クラ１「あいつなんなの？」
クラ２「あいつ？」
クラ１「綺羅月Aよ」
クラ２「あ、あいつね」
クラ３「アイツさ、なんか違うよね
私たちに話しかけられてんのに、ほとんど口利かないし」
クラ１「ほんとむかつく」

悪口を言いたい放題言っていた

藤「あれやばいだろ
いずれあいつらと綺羅月荒れるぞ」
北「どうする？止めに行くか？」
藤「ああ。」

俺たちは目を見合わせてお互いの意思を確認した

藤「おまえらなにしてんの？」
クラ１「べつに

　ていうかあんたに関係ないじゃん」
北「そういう態度とんなよ お前らさっき何言ってた」
クラ２「関係ないっていってんじゃん」
藤「は？人の悪口言っておいてその態度かよ！」
クラ１「あんた、あいつのことすきなの？」
藤「あ？なにふざけたこといってんだよ」
北「挑発にのんなバカ！」
藤「あっ・・・」
北「おちつけ藤ヶ谷」
藤「悪い」
クラ１「あんたらだけだよ

クラスであいつのこと嫌いじゃないの」
北「だからなんだよ」
クラ２「このままだと、あんたらも今の綺羅月さんと同じ目にあうよ？」

藤「だから何？」
クラ１「あんたらもいじめのターゲットなっちゃうよってこと」
北「―――っ」
藤「北山・・・・」
北「ハァハァ

っ・・・」
藤「お前ら、このワードこいつの前で出すんじゃねえよ いいな？」
クラ３「は、やだ」
藤「てめえいい加減に――――」
北「もういい
大丈夫だ・・・」
藤「北山」
北「べつに俺は、あいつのことかばう気なんてねぇし
興味すらない

ただ、あいつは３年前のおれと同じ目をしてる
だから、俺らが知りたいのはあいつの過去
あいつがいじめられようが、そんなの俺たちに関係ねえよ」

クラ１「勝手にすれば」

そう言って教室に戻って行った

―――この後、俺たちに襲いかかる悲劇をクラスで作り上げるために

目線　　太輔ｓｉｄｅ→←転校生　　太輔side

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す