Ｓmile〜大丈夫 いつも俺たちがいるから〜

過去　　太輔ｓｉｄｅ ページ4

北山は、今はああやって明るく振舞っているけど
初めてお互いが同じクラスになった時はあんな笑顔は生まれなかった

ー過去ー
藤『よっ！北山♪』
北『・・・』
藤『おはよ！』
北『・・・お前、誰？』
藤『忘れたのかよ？同じクラスの藤ヶ谷太輔だよ』

北『藤ヶ谷・・・ねぇ

お前、なんで俺に構うの？』
藤『友達だからに決まってんだろ！』
北『友・・・達？』
藤『ああ』
北山の顔が強張った
北『くだらねぇんだよ

何が友達だよ


結局は裏切るか裏切られるかだろ

もう俺に構うな』
北山は足早に廊下を歩いて行った


そんな関係が３年も続いた

そんななか、俺たちは同じ高校に入ることになって
正直、北山とは同じクラスになりたいとは思ったけど
北山が心を開いてくれなきゃ意味がないとまで思ったりもした

そんな時、相談に乗ってくれたのが渉だった
渉とは、小学生から仲がよくて悩みなどを相談したりした

横『ふーん。
じゃあ、その北山ってこが心開くにはどうしたらいいかって？
おれに相談に来たの？』
藤『うん。
渉はなんでだかわかる？北山が心を開かなくなった理由』
横『太輔は聞いたことあんの？北山って子の悩みとか』
藤『いっつも教えてって聞いてるんだけど
『ばかじゃねぇの 人の悩みなんか聞いてどうしようって言うんだよ』
の一点張り・・・」

渉は悩んだ末に
横『一回、俺もその子に会ってみる

話きけるようだったら聞いてくる』

そう、言ってくれた

北『お前誰？」
横『俺、横尾渉』
北『あっそ・・・』

横『北山君だよね』
北『なんで俺の名前知ってんの？』
横『太輔・・・あっ、藤ヶ谷から聞いたんだ』
北『あ、あいつか

んで、お前はなんで俺に話しかけたんだ？』
横『北山君はさ、))「そのさ、北山君ってやめてくんない？」

えっと、んじゃあなんて言えば」
北『北山 ・・・か、ミツ』
横「ミツ？」
北『北山宏光だから・・・宏光のミツ』
横『わかった ミツ
よろしくね

ミツはさ、藤ヶ谷のことどう思う？』
北『別に？
どうでもいいだろそんなの』
横「藤ヶ谷が気にしてたよ
ミツに避けられてるって』
北『別に避けてないし』
横『あいつのこと、好き？』
北『嫌いではないな

かといって好きでもねえし』
横「ありがと

またくるな！」
北『勝手に来れば』


―――
横『というわけでした
この結果にどうでしょう？藤ヶ谷さん！』
藤『さんきゅーな 渉』

俺は少しだけ望みを持てた気がした

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