172 taisuke ページ24
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「ただいま...」
声をかけると同時にリビングから聞こえて、パタパタと走るスリッパの音。
「おかえり、太ちゃん。」
葉月の笑顔に心に火が灯る。
「もう少しでご飯できるから、お風呂入っちゃって!」
そう言って歩き出す葉月の腕を掴み、引き寄せる。
いつもの匂い...体の力が抜ける。
「はやくお風呂!」
腕を引き剥がす葉月。
「はーい。」
おどけて返事をした。
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葉月の手料理を食べ終わって、食器を洗おうとした葉月に声をかけた。
「俺が洗っとくから、お風呂行っといで。」
「あー...お風呂はいいかな...」
「えっなんで?泊まってくでしょ?」
「太輔、朝早いでしょ?私も...」
「明日は昼から。泊まって?」
「あっ...うん。じゃ、お願いしようかな。」
一瞬見せた不安そうな葉月の顔。
無意識に動いた腕が、葉月を胸の中に閉じ込めた。
「お風呂...行きたいんですけど...」
「はい、どうぞ。」
目を合わさずに歩き出した葉月の後ろ姿を見送った。
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メープル(プロフ) - さ−ちゃんさん» さーちゃんさん、初めましてメープルです。コメントありがとうございます。最後まで2人を見守ってください。これからも頑張ります。 (2017年2月12日 13時) (レス) id: 3cc96f7c79 (このIDを非表示/違反報告)
さ−ちゃん(プロフ) - こんばんは!だんだん切なくなってきました。もう2人は戻れないのかな… (2017年2月2日 23時) (レス) id: da68c98ef7 (このIDを非表示/違反報告)
メープル(プロフ) - かれんさん» かれんさん、初めましてメープルです。いっきに読んでくださったなんて嬉しいです!これからも頑張りますので、よろしくお願いします。 (2017年1月30日 7時) (レス) id: 3cc96f7c79 (このIDを非表示/違反報告)
かれん(プロフ) - はじめまして(*^^*)突然のコメント失礼します。昨日の夜中にたまたまこの作品を見つけて、今日読み始めて1~4までいっきに読んでしまいました!!ストーリー展開に本当に引き込まれて、完全にハマっています♪これからも楽しみにしています☆ (2017年1月29日 21時) (レス) id: 1cea5a710a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:メープル | 作成日時:2017年1月11日 21時