私、冷たい幼なじみと同居します!! T.F

Step＊1 太輔に話しかけてみよう作戦、開始!! ページ10

「はぁ……」


早く授業終わらないかなぁ……。


太輔と話したくて仕方がない。









あの頃の太輔はどこに行っちゃったのかなぁ……。

ドジな私をいつも助けてくれて……。



『俺が一生、Aを守るかんな！』
『大人になったら結婚したいな！』

……あの言葉全部、ウソだったの？




そういえば……。





『太輔助けてっ！』

子どもの頃川で溺れていた子犬を見かけ、助けようと
した私は、自分が泳げないことを忘れて川に入ったことが
あった。


溺れかけ、パニックになった私は、一緒に川に来ていた
太輔に助けを求めた。



『A！今、助けるから！』


スイミングスクールに通っていた太輔はスイスイと泳ぎ、
私と子犬を助けてくれた。



『うぇーん……太輔ありがと……』

太輔が助けてくれて、ホッとしたのを覚えてる。


『本当、Aはドジだなぁ……』


『ごめんなさい……』



『……これからも俺が一生、Aを守るかんな！』




ビショビショびなりながら、そう言ってくれた太輔がすご
く頼もしくて……ドキドキしながら見つめた。




『太輔……』


『大人になったら結婚したいな。そうしたら、一生、A
を守れるし』


『うん！』



あのとき、そう言ってくれたのに……。





そんなことを考えていたら、いつの間にか眠りについて
しまった。

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