私、冷たい幼なじみと同居します!! T.F

Step＊1 太輔と仲良くしたい！ ページ2

美「もう、何年間アイツのこと好きなのよ？」


「ん〜……軽く10年以上かな？」


「長っ！ よくあんな冷たいヤツのこと好きでい
られるよね。Aせっかくモテるんだから、ちがう人と
付き合えばいいのに」




あんなヤツって……太輔はかっこいいし、優しい人だよ！


てか、私がモテるって……ないない。絶対ない。




もし仮に私がモテるんだとしたら、とっくに太輔だって
私に振り向いてくれるはずだし……。









美「藤ヶ谷とあんな恋した〜いって思うんならさ、話しかける
か、なにかしなよ!!」



美海ちゃんが私に向かってビシッと指を差す。



「えぇ？ ……ムリムリ!!」


だってさ……長い間しゃべってないのに、話しかける
のって……なんか……ねぇ？


ちょっと抵抗あるっていうか……。



美「もう……そんなんだから全然進展しないのよっ！」

「だって……」





昔は話しかけるのに抵抗なんてなかったのになぁ……。




「グズグズ言ってないで、藤ヶ谷に話しかけるって誓って!!」

美海ちゃんが私をじっと見つめる。



「うぅ……」




これはOKするしか選択肢がないのでは？


「……は、はい……」


私は雰囲気に圧倒され、そう答えた。




「よし！よく言った!!」


美海ちゃんは拍手してる。




“はい”とか言っちゃったけどさ……本当にできるのかな？




「私はAに幸せになってほしいのっ！ だから、がんばっ
てよね!!」


「う、うん！」





美海ちゃんがこんなに応援してくれてるんだから……がんばってみるか！

太輔とラブラブになるには……まず話しかける！

よし、ラブラブ作戦Step1、スタートだ！

……こうして、私は太輔ともう一度、仲良くなることを決
心したのだった。

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