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こころ-4 ページ6

その雫は、私の手の甲で弾けて消えた。

ガチャリと音をたてて閉められたドアにひとり呟く。


「…食事して、お風呂入って、睡眠取って…
涙流して、セッ クス出来て…アンドロイド…だって?」


眼球をはずしたところさえ見ていなければ、

彼がどんなに言い張ったところで、

アンドロイドだなんて信じられなかった。


「…泣きたいのはこっちのほうだよ…ばか…」


思考とは裏腹に、のろのろと、ベッドから降りる。


「そんなんじゃ、何が言いたいのかわかんないよ…」


やめておけ、という微かな思考を無視して

ドアのノブに手をかける。

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作者名:葵井あい | 作成日時:2019年4月22日 17時

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