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『あなたたちと、同じ国の人間です』


「どうして、ここに?」


Aが問うてみた。


『それは…』


男が言葉を濁した。


「A、誰にでも言いたくないことのひとつやふたつはある。失礼だぞ」


『いいんです、言います。助けて頂いた命ですから』


「貴方の秘密がしりたいわけじゃないわ。それよりも名前を教えて?」


『…宏光です』


「いい名前」


そういうと、宏光は


すこしばかりほっとしたような表情をみせた。

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作者名:葵井あい | 作成日時:2019年1月10日 7時

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