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叫び声さえも焼き尽くしてしまいそうな


轟音と熱風がAに襲い掛かった。



「宏…光…宏光……そばに…」


『今から、そっちにいくから!!!』



--黒い丘で待ってるよ--



Aは宏光が来ると信じていた。


だが、その体は感覚のないつま先から焦げ始めていた。


もう、瞼を開ける力すらない。


すると、ないはずの感覚の足に宏光の指先を感じた。



「宏光…来てくれた…」


今にも絶えそうな声でそういうと


『来るよ…約束しただろ…』


そういいながら、宏光は


包むこむように体を寄せてきた。


大木に打ちつけられたAを抱きしめることが出来ないから…

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作者名:葵井あい | 作成日時:2019年1月10日 7時

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