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『僕は逃げてきたんだ…軍隊から…』


「…」


『敵前逃亡。情けないだろ?』


「逃げてもいいじゃない。人を殺すよりは」


『え?』


「どんなことがあっても人殺しは許されない。だから宏光は間違ってない」


その言葉は太輔にも告白したことのない、Aの本心だった。


それを、宏光にはなぜか素直に言えたのだ。


これで、太輔への秘密がふたつになった。


いや…キスも入れるとみっつだ。


『僕を軽蔑しないの?』


「しない、絶対」


『裏切り者だと思わないの?』


裏切者…


その言葉がAの胸に


ずしりと重くのしかかった。

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作者名:葵井あい | 作成日時:2019年1月10日 7時

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