15 ページ17
「違うんだ!殺すつもりは…」
うめくようにいいながら宏光は立ち上がり
ふらふらとAに歩み寄ろうとした。
が、自分の血塗られた手に気づき、茫然と立ち止まった。
膝から床にくずれ落ちる。
「なんてこと…」
Aは拳銃を素早く掴むと
震えながら銃口を宏光へと向けた。
Aの叫び声で
アパートの住人たちが騒ぎだしたようだった。
部屋の外に人が集まる物音がする。
宏光は本能的にその場を飛び出した。
どこをどう走ったのか、覚えていない。
空襲警報のサイレンが鳴り響いていた。
凍った夜を駆け抜け、人影のない市場を横切り
砲弾で破壊された、ビルの谷間を走り抜けた。
爆撃機が投下するミサイルが
Aの街を破壊している。
迎撃ミサイルが、はかなくもうつくしい色で夜空に弧を描いていた。
【評価、お星さま、ポチッと、頂けると大変喜びます( ノД`)…】
18人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
葵井あい(プロフ) - AOIMIZUさん» ありがとうございます(;´д`)現代ではないのですが…読んで頂けるとありがたいですm(__)m (2019年2月17日 3時) (レス) id: 7c2696f152 (このIDを非表示/違反報告)
AOIMIZU(プロフ) - あまり見たことのない世界観ですね (2019年2月14日 1時) (レス) id: 15d60a7eea (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:葵井あい | 作成日時:2019年1月10日 6時