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- you side -
"女なんだから"
前から女の子扱いをされてなかった訳じゃない 。
ただ、最近はいつにも増して女と男なんだ、ということを気付かされる。
そりゃあ、男の人なんだから、と初めは意識しっぱなしだったのだが、慣れてきた今は部屋に二人なんて気にもしていなかった。
北人くんが私にベッタリなのは、いつもの事だし、
朝ご飯を黙々と食べ、仕事に向かっていった壱馬さんと、食べ終わりソファーに寄りかかって携帯を弄っている樹くん。
先程の壱馬さんもそうだが、今いる樹くんも何も話さないので、気まずくて仕方がない。
そんなに怒らせてしまったのだろうか、
北人くんは、私の肩からそっと頭を退かし、ソファーに寝かせたが余程眠たかったのか、それにも気付かず、未だに寝ている。
樹「A」
樹くんから少しだけ離れた場所に座って、テレビに向けていた目を、樹くんに移す。
樹「そんな、不安そうな顔しなくても、俺別に怒ってるわけじゃないよ(笑)」
困った顔で微笑みながら、私の横へ来て頭に手を置き、優しく撫でてくれる。
樹「ただ、男なんてみんなあわよくば、を考えているんだから。俺らの前はまだ良いとしても、他の場所で、他の男の前で同じになると、何か間違いが起きてもおかしくはないんだよ」
『間違い、ですか?』
樹「Aは可愛いんだから、もう少しその事を自覚しなよ。皆心配してるんだよ。壱馬さんにも、何か言われたんでしょ?きっと、同じ事思ってるんだと思うよ」
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せえ - ほんっとにすごくきゅんきゅんしました!笑ありがとうございます! (2019年4月29日 1時) (レス) id: 9ec98cd98a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぶちゃん | 作成日時:2019年4月14日 17時