EP.1 出会い ページ1
休みの日は外に出たくない……でも無いともっとめんどくさい。
凪は自分の食糧であるゼリーとレモンティーを買って店を出る。
すると__
『彼氏を待ってるんで』
「またまたー。断る為の口実でしょ?」
店を出てすぐの所でナンパ。女の方が『彼氏がいる』と言ってるのに男が諦めないらしい。
どのみち俺には関係ないし、そんな事を考えながら横を通り過ぎる。ふいに女の方を見れば視線がかち合ってしまった。
あ、ヤバい。
『信長!どこに行ってたのよ!』
俺に駆け寄り知らない男の名前を呼びながら腕を絡ませる女。
女の剣幕に思わず「ごめん」と零せば、それを見ていたナンパ男が「マジで男連れかよ!」って捨て台詞を吐きその場から姿を消した。
『ふぅー。合わせてくれてありがとう!』
「いや別に……」
手入れされた艶のある黒い髪とアーモンドアイから覗くグレーの瞳がミステリアスで、男がちょっかいかけたくなるのも頷けた。
「んじゃ」
早く家に帰ってゲームをしたかったから、そう残しその場を後にする。
白いフワフワした癖毛にタレ目がちな丸い瞳。極め付けは可愛らしい顔なのに高身長。
『あの人タイプだった……名前聞けばよかったな』
私は人生で初めての一目惚れをしてしまったようだ。
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作者名:まるこめみそ | 作成日時:2024年5月6日 17時