牽制 ページ6
「Aさん、御影くんの事どう思ってる?」
突拍子もない事を聞いてきた、クラスメイトの女子3人組。
好きな男子が絡むと女子はめんどくさいので『同級生としか思ってないよ。』と言えば安心したような表情になり、これからも″友達″として仲良くしてね!と離れて行った。
「こわっ。」
『あ、起きてたんだ。』
授業の合間の時間も寝てるのに珍しく起きていた凪くん。
「あれ、間違いなく牽制でしょ。」
『恋する乙女は怖いよ。勉強会に行ってたら……針のむしろだったかも。』
ふー、と頬杖をつきため息を吐く、その物憂げな横顔も「綺麗だな」と思った。
ビングブラウンの髪色、雪のようにに白い肌、透き通った青い瞳を持つ彼女。
実際、Aさんは自分に自信のあるタイプの
「綺麗だよなー。」
「俺可愛い子よりAさんみたいな綺麗な子がタイプだわー。彼氏いるのかな?」
「……。」
人より愛でたものがあるって大変なんだな、と思った凪だった。
91人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まるこめみそ | 作成日時:2023年11月26日 15時