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牽制 ページ6

「Aさん、御影くんの事どう思ってる?」



突拍子もない事を聞いてきた、クラスメイトの女子3人組。



好きな男子が絡むと女子はめんどくさいので『同級生としか思ってないよ。』と言えば安心したような表情になり、これからも″友達″として仲良くしてね!と離れて行った。




「こわっ。」



『あ、起きてたんだ。』



授業の合間の時間も寝てるのに珍しく起きていた凪くん。



「あれ、間違いなく牽制でしょ。」



『恋する乙女は怖いよ。勉強会に行ってたら……針のむしろだったかも。』



ふー、と頬杖をつきため息を吐く、その物憂げな横顔も「綺麗だな」と思った。



ビングブラウンの髪色、雪のようにに白い肌、透き通った青い瞳を持つ彼女。



実際、Aさんは自分に自信のあるタイプの(陽キャ)に人気があり、話しているのをよく聞く。



「綺麗だよなー。」




「俺可愛い子よりAさんみたいな綺麗な子がタイプだわー。彼氏いるのかな?」




「……。」






人より愛でたものがあるって大変なんだな、と思った凪だった。

あの日→←御曹司



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作者名:まるこめみそ | 作成日時:2023年11月26日 15時

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