御曹司 ページ5
歓声が聞こえる方へ行くと1人の男子生徒に群がる女子、と言う構図が出来ていた。
『ここは学校だし落ち着けって。な?』
「玲王くんがそう言うなら…。」
「そうよ!玲王くんを困らせちゃダメ!」
騒ぐ女子を一言で黙らせた人物は、新入生代表の
「お金持ちさんじゃん。」
『間違いではないけど…御影くんね?』
「あれだけお金持ちなら将来安泰なんだろうなー。」
少し羨ましげに言う凪くん。
すると___なあ!
「そこのお二人さん、これから家で勉強会するんだけど来る?」
声を掛けてきたのは騒ぎの渦中にいた御影くんだった。
『いや…私はいいかな。またタイミングが合えば誘って。』
「俺も〜。」
御影くんの背後から、私に向けられた視線が怖いのなんの。私は、ここで『うん』と頷く勇気を持ち合わせていない。
「残念!次は来てくれよな!歓迎するからさっ。」
そう言うと女子を引き連れ帰って行った。
『御影くんが背を向けて見えてないとはいえ…。』
「女子の目がギラついてて怖かった…。」
91人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まるこめみそ | 作成日時:2023年11月26日 15時