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御曹司 ページ5

歓声が聞こえる方へ行くと1人の男子生徒に群がる女子、と言う構図が出来ていた。




『ここは学校だし落ち着けって。な?』



「玲王くんがそう言うなら…。」



「そうよ!玲王くんを困らせちゃダメ!」



騒ぐ女子を一言で黙らせた人物は、新入生代表の


御影玲王(みかげレオ)だった。






「お金持ちさんじゃん。」



『間違いではないけど…御影くんね?』



「あれだけお金持ちなら将来安泰なんだろうなー。」




少し羨ましげに言う凪くん。


すると___なあ!




「そこのお二人さん、これから家で勉強会するんだけど来る?」




声を掛けてきたのは騒ぎの渦中にいた御影くんだった。




『いや…私はいいかな。またタイミングが合えば誘って。』



「俺も〜。」





御影くんの背後から、私に向けられた視線が怖いのなんの。私は、ここで『うん』と頷く勇気を持ち合わせていない。



「残念!次は来てくれよな!歓迎するからさっ。」



そう言うと女子を引き連れ帰って行った。





『御影くんが背を向けて見えてないとはいえ…。』



「女子の目がギラついてて怖かった…。」

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作者名:まるこめみそ | 作成日時:2023年11月26日 15時

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