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王子とエンカウント ページ35

今日の2限は選択科目で私と誠士郎は英語を選択。



「体育だと寝れないから英語にする。」そんな不純な理由で選んだらしい。





『英語は隣のクラスだから移動するよ。』



「んあ?……ん…。」


移動の時間だからと何度も声をかけたが起きてくれない。


あまり遅く行くと前の席しか空いてないし…できれば前の席には座りたくない。



だから起こすのを諦め一人で移動することした。






隣の教室に入れば前の方から埋まっていて後ろしか空いてない。


二つ並んで空いた席に腰掛け『誠士郎が来れば隣座るでしょ。』なんて考えていた。




「隣いいか?」と声をかけられ、空いてるのにダメなんて言えなくて『どうぞ。』と返事をした。




「さんきゅー!」



『あ、御影くん。』



「お、Aさんと授業一緒になるの初めてだな。」



『確かに。』



そんな会話をしていると通路を挟んだ右の席から不機嫌な声色が。



「もう、なんで置いて行ったの。」



誠士郎だった。





『何度も声かけたけど起きなかったでしょ?』



「だからって……。」



ガラガラ。


ドアを開け教師が入ってきた事により会話が中断された。



後で覚えてて。」と小さく呟かれたが聞こえないふり。





「今日は隣の席の人間とペアを組んで、英語でコミュニケーションを取ってもらう。」



教師が言った事に騒つく教室内。



「先生!おれ英語喋れないですよ?」



「自分は自己紹介とか簡単な会話くらいしかできないです。」



「喋れないからって恥じる必要はない。会話じゃなく単語でも良いから声に出してみなさい。」



「わかりました…。」



自信がない生徒が半分以上。


進学校だからと言ってみんなが英語を喋れると限らない。




「よし、はじめ!」




教師の合図で始まる授業。


私は御影くんと英語でコミュニケーションをとる事になった。

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作者名:まるこめみそ | 作成日時:2023年11月26日 15時

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