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食に対する意識の違い ページ30

できた朝食をテーブルに並べると誠士郎が寝ている寝室へと足を運んだ。




さっきと変わらない布団を被った状態に見えるが、耳を澄ますと何やら電子音が聞こえてきた。




バ バ バ 1kill


「しねー。」



どうやら布団に潜ったままゲームをしてるみたい。




なので__勢いよく布団をめくった。




「うわ、あっ、死んじゃった…。」



『あら?ごめんあそばせ。それより朝ごはんできましたよ。』



「もー。」



なんて言いながら体を起こしテーブルに向かった。









「これAが作ったの?」



私が作った料理を見て驚いた様子。


野菜たっぷりのお味噌汁、だし巻き卵、焼き魚。


朝の定番メニューだ。



『作ったのは味噌汁だけで他は焼いただけだよ。』



「30分でこんなに作れちゃうんだ。すごいね。」



『毎日自炊してるからね。食べよっか。』




『「いただきます。」』





食べ慣れた自分の味だけど誠士郎の口に合うだろうか。



『どう?』



『めっちゃうまい。味噌汁も卵もお店みたいな味がする。』



『お店は大袈裟すぎ。誠士郎はいつも朝ごはん何食べてるの?』



そう聞けば驚く答えが返ってきた。



「ゼリー飲料を食べ…いや飲んでる。」



飲む、食べる言い直してもゼリーに変わらない。


私なら学校に着いた時点でお腹空いてしまう。



『え、お腹空かないの?』



「空くから授業中パン食べてる。朝起きて支度してご飯食べるとかめんどくさいもん。」




誠士郎はどんな形であれ胃に入ればいい、しいて言うならパンが好き。


私は栄養バランスよく食べたい。



『私と誠士郎の食に対する意識の違いを感じるね。』



 
ちなみに実家にいる時はお母さんが用意してたご飯を食べてたらしい。

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作者名:まるこめみそ | 作成日時:2023年11月26日 15時

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