【ブルーロック】凪くんと秘密の多い彼女【凪誠士郎】 (ページ27)

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悪戯心と狩猟本能ページ27

寄りかかった状態から横に倒れ寝てる凪くん。

幼く少しあどけない、そんな寝顔を見ていると湧き上がる悪戯心。

ズボンのポケットからスマホを取り出すとカメラを起動。

ゆっくりと寝ている凪くんの正面に座りシャッターを押した。

パシャ。

「…盗撮だ。」

驚いて尻もちをつくと、パチリと目を開いた凪くんとスマホのカメラ越しに目が合ってしまう。

「ドライヤーの音が聞こえた辺りで目が覚めた。でも起きるのがめんどうで目を瞑ってただけなのに、人の寝顔を盗撮しだしてびっくりした。」

『撮ってください、と言わんばかりのシチュエーションだったし…。』

「悪い子。」

そう言ってソファから降り近づいてくる凪くんと、尻もちをついた状態で後ずさる私。

逃げる、追うの攻防を繰り返していると背中に壁の感触を感じ、逃げ場がない事を知らされた。

「逃げ場がなくなったね。」

まるで逃げる獲物を追い詰めた時のようだ。

『怒ってる？』

「俺はケンカしない、怒らない、平和主義の人間だから彼女に盗撮されたくらい気にしないよ。」

『じゃあこれはなに？』

しゃがみこむ凪くんは私の背後にある壁に手をついた。

俗にいう壁ドン状態。

「逃げる姿が可愛くて意地悪したくなった。それに逃げられたら追いたくなるでしょ？相手が「好きな彼女」だったらさ。」