【ブルーロック】凪くんと秘密の多い彼女【凪誠士郎】 (ページ21)

今日:177 hit、昨日:191 hit、合計:47,161 hit

球技大会② ページ21

ピー！

笛が鳴り試合が始まった。

「凪くん本当にコートに立ってるだけだね。」

『一応点は取ってるけど…。』

凪くんは気だるげに立って「手を上げる動作」だけで三試合連続勝利し、決勝まで来てしまった。

「やっぱ背が高いと有利だよな！飛ばなくてもブロックできるってチートかよ！」

「ボールの所に偶然いるんだもんな〜、このラッキーボーイ！」

なんて言いながら背中を叩かれて痛そうだ。

勝ち進むごとに観客が増えていき、体育館は人で溢れかえっていた。

「がんばってー！」

「ファイトー♡」

キャットウォークから可愛い女子グループが手をふり、絶妙な角度で白い足が見えメンバーの鼻の穴が膨らむ。

それを見ていた梨沙は「うわー、あざとい。」と口にした。

『男子は可愛い子に弱いからね。』

「凪くんは…欠伸して興味なさげ！」

　

『……私たちも決勝だしコートに行こうか。』

試合は5セットマッチ。

相手は全員バレー部に対して、こちらは2人だけバレー経験者。

結果は……負け。

負けたけど久々にバレーを楽しめたし決勝まで進めたのだから良かったと思う。