【ブルーロック】凪くんと秘密の多い彼女【凪誠士郎】 (ページ17)

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夏の訪れページ17

今日から衣替えで夏服へ。

日焼け対策を万全にし家を後にした。

『はあ〜天国。』

外とは違い学校内はエアコンがよく効いていて涼しい。

流れ出る汗をハンカチで拭き、持参した麦茶で水分補給する。まだ6月なのにこの暑さはきつい。

凪くんは……まだ来てない。今日も遅刻ギリギリかな？

「……ふぁ〜。」

朝礼が始まる3分前に来て大きな欠伸をしながら席に座る凪くん。来たばかりなのに眠そうだ。

『凪くん、おはよう。』

「んーオハヨ。」

返事をしながら教科書を机に立てると、顔を隠すように、突っ伏し体制に入っていた。

『もう？』

「オヤスミ…。」

授業が始まっても先生は気にせず進行していき、気がつけば放課後になっていた。

『凪くんホームルーム終わったよ。』

「ん。」

『今日もご馳走様。』
　

「？…………あ、やば。」

『やばい？』

「声の出し方忘れてた。」

『寝過ぎて言葉まで忘れちゃったの……。』

「だって2週間、Aさん以外に誰とも話してないから。」

(凪くんはコミュ力、皆無だから誰かに話しかけるなんてしないもんね。)

「だから考えたんだ。家にもコミュニケーションを取れる相手を用意すればいいんだと。」

自分で導き出した答えに納得する凪くん。

学校帰りに″相手″を調達しに行くと話していたので『一緒に行っても？』と確認すれば「いいよ」と言われたので着いて行くことになった。