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モヤモヤを食べる ページ16

「中学の時、あんな事があったから……。」



告白された事は何度かあったが、あの時は『誰かと付き合い』って思える余裕がなかった。




「竹内さんその話、詳しく聞かせて。」



「いいよ!」



私にメロンパンを食べさせてもらいながら梨沙の話を聞く凪くん。



「入学してすぐサッカー部の部長、その後はバスケ部のエース、あと他校の人にも告白されたり……モテ過ぎて女子に嫉妬されて意地悪されたもんね。」



「やば〜。」



「だから自分を守るために「他校に彼氏がいる」なんて嘘までつく羽目に。そしたら男子からの告白や女子の嫉妬もなくなり平和な学校生活を送れるようになった。ねA?」



『話し過ぎ…。』



「そんなAが付き合ってる相手だから信用できる!と思って話したんだよ。」




「どうも。」




ふと手元を見ると残ったメロンパンはあと一口。


私はモヤモヤした気持ちを飲み込むように残りのパンを口に放り込んだ。



「あ、俺のメロンパン…。」


 
『ご馳走様。』



「凪くんドンマイ!」



「鬼だ…。」




甘いものを食べると気持ちがスッキリするって本当なんだな。

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作者名:まるこめみそ | 作成日時:2023年11月26日 15時

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