転校生 ページ14
「転校生を紹介するぞー。」
いつものホームルームと思いきや、季節外れの転校生の話題にクラス中から声が上がった。
「先生どんな人ですかー?」
「
「入れー。」
担任の合図でドアを開け入ってきた転校生。私は見覚えのある姿に驚きを隠せなかった。
「埼玉から転校してきた
午前の授業が終わり昼の時間になると、私は真っ先に転校生の元へ行き声をかけた。
『梨沙!東京に戻ってきたんだね。』
「Aこそ、こっちに進学したんだ!同じ学校で嬉しいよ!」
親しげに話す2人に周囲は様々な声を漏らしていた。
「このクラスレベル高いな!」
「可愛いと美人…。」
「御影くんに近づかないよね?」
「Aさんは凪くんと付き合ってるって噂だし……。」
「それ本当かよ!?」
「う、噂だから!」
男子生徒からは容姿を誉め好意的な感想に対して、女子生徒は2人は危機感を持っているような発言。
おまけに私と凪くんが付き合ってるって知ってるみたいだし……。
『場所変えようか。』
「そうしよう。」
居心地の悪い雰囲気になったのでお昼を食べがてら屋上へ移動した。
何か忘れているような気がするけど…思い出せないから大した事じゃないはず。
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作者名:まるこめみそ | 作成日時:2023年11月26日 15時