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君がいい ページ11

「Aさんがいい。」



『へ?』



思わず情けない声を発してしまった。


そんな私を真剣な眼差しで見つめている凪くん。





『どうして私?』



「興味を持って接してくれてる気がしたから。それにあんな風に俺の寝顔をマジマジと見てればね〜。」




『気付いてたの!?確かに寝顔が可愛くてよく見てたけど…はっ!』




「え〜、かわいいとか嬉しくないんだけど。」



そんな風に不貞腐れてる顔も『可愛く』思えてしまい『特別な感情』が生まれた事を自覚するしかなかった。





『誘導尋問する凪くんが悪い!』



「俺見られてた被害者なのに……。あーだめだ傷ついた。Aさんが責任とってくれないと教室戻れない。」




『責任!?』



「手を繋いで教室連れてってー。」




手を開いて急かすようにグーパー、グーパーと握る。



「ほら早く。遅れちゃうよ。」



『もう!』


ガシッ。



私は凪くんの手を取り教室へ向かった。



もちろん教室に入る直前に手は離したけどね。

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作者名:まるこめみそ | 作成日時:2023年11月26日 15時

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