your night.【谷山紀章】

#2 KISHOWとして ページ4

｢おっ飯塚さん!アレだよ!!見えてきた!!!｣


｢あホントだーやったー｣


今日はGRANRODEOのお仕事で海に来ている


お仕事は全部で5日｡1日目のお仕事が終わったあと､2人だけで勝手に(もちろん連絡入れて)海の近くでご飯を食べていたら


迷った


末､やっとホテルに着いた


｢ほらね?言ったでしょ?｣


｢何そのドヤ顔｣


そんな会話をかわしながら､ホテルのガラス戸を開ける｡


｢お!紀章さん帰ってきたですよ!!｣


｢あ､本当だー｡もうホントに心配したんですからー｣


嘘つけと言いたくなる言い方でプロデューサーの伊藤さんが言う｡


｢あは､すみません｡迷っちゃって｣


横にはスタッフさんの藤田凛さんがいる


お馴染みの怖い顔


この人と話すのは､正直怖い｡でも何故か､嫌にはならない｡




｢.....何ですか.....？谷山さん､早くお部屋行ってくださいね？｣


｢.....あ､すみません｡｣


なんでこんなに怖いんだろう｡



部屋に入るとすぐに､ベッドに横になる｡


携帯をいじったり､ベッドを転げ回ったりしていると､ドアが開いた｡


あれ､鍵閉めてなかったっけ｡


｢不用心ですよ谷山さん｡鍵くらい閉めてください｣


｢あ…はい｣


｢もうそろそろ夜ご飯です｡会場行きましょう｣


それだけ言うと､すぐに藤田さんは下に行ってしまった｡



＊＊＊＊＊


そろそろ､みんな寝た頃かな｡


俺はこっそり､部屋を出た｡

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