恐怖 ページ3
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昨日の夜きーくんから打ち明けられた事実は、思ったよりもダメージが大きかった。
なんせ既婚者で妊婦の私がそんな目で見られているなんて。
しかもどっちも公表しているから知らないわけないのに。
きーくんの前ではなんでもない顔をしてしまったけど、今日現場に来て意外と響いていることにようやく気付いた。
今日の現場も後輩くんと一緒。でもきーくんはいない。
きーくん曰く、一緒のときだけベッタリだってことだから今日は大丈夫な日のはず。
「Aさん!おはようございます!」
「お、おはよう…」
「どうしました?体調悪いんですか?」
「いや突然だったからびっくりして……」
聞いていた話と違うじゃないか!
そもそもきーくん本人が見たわけじゃないから100%信用出来る内容じゃなかったけど!
ひとまず怪しまれないように探りを入れてみる。
「ずっと疑問だったんだけど私ばっかりじゃなくてほかの人ともコミュニケーション取った方がいいんじゃないの?」
「いやぁ。実は俺、Aさんのファンで……」
「え、そうなの?」
「はい!ずーっと大好きな人だったんです!だから同じ仕事がしたいって思ってました!実は本気で結婚したかったり……笑」
そうヘラヘラ笑う彼。
これ黒なんじゃないの……?
きーくん当たってんじゃないの?
急に怖くなってしまって、素直に笑みを浮かべられない。たぶん引き攣ってると思う。
不自然じゃなかったかな。それだけが心配。
どうやって離れようか考えていたら紘くんが到着した。必死に目で合図を送ると、気付いてくれたようで隣に座ってくれた。
いつもは違う席なのに申し訳ない。
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紘くんとそれとなく日常会話をする。
違和感無いように調味料の話とか。あときーくんの話。
昨日の家での話とか、紘くんと飲みたいって言ってたよとかそんな感じ。
早く始まらないかなってソワソワしながら二人で話していたら、突然会話に乱入してきた後輩くん。
「下野さんとAさんってほんとに仲良いですね」
「まぁお友達だからねー…」
「そうね〜、最近情報交換あんまり出来てないけどね」
「Aちゃん今大変だから仕方ないって」
「落ち着くまではこんな感じかぁ……。色々試したいんだけど落ち着いてって紀章くんに言われちゃうんだよね……」
「紀章さん心配性だから仕方ないよ 笑」
「………お二人ほんとにお友達なんですか?」
「は?」
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そのじ - 紀章さんはもちろんみかっちさんがかわいいです♡ (2022年8月22日 22時) (レス) @page26 id: 78b707e56a (このIDを非表示/違反報告)
5star★(プロフ) - 初めまして!5starと申します!最近このお話にとてもハマりました!!紀章さんの親バカは半端なく面白く、お嬢が主人公の血を引いてるなwwwwって思いながらニヤニヤさせていただいてます(*´艸`*)これからも楽しみにしてます!!✨ (2022年8月19日 20時) (レス) @page24 id: 6d89b40b85 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - 更新ありがとうございます (2022年8月18日 20時) (レス) id: b3b3a2db96 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - 初めましてミナと言います ミックーリさん まずはお礼を言わせてください。ありがとうございます!ミックーリさんがこの小説を書いてくれたおかげで毎日充実していますそして小説の中ででてきたGRANRODEOの曲を知れました、本当にありがとうございます (2022年8月18日 20時) (レス) id: b3b3a2db96 (このIDを非表示/違反報告)
吐息(プロフ) - 更新ありがとうございます☺️‼︎暑い日がまだまだ続くのでご自愛ください🌻 (2022年8月14日 1時) (レス) @page20 id: f975f4183d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミックーリ | 作成日時:2022年6月13日 18時