声優オタクの声優さん ぱーと4

和解(？) ページ35

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新幹線の中で言っていた通り、紀章さんのご実家には親戚の皆さんが集結していた。


お義父さん曰く「紀章の嫁を見に来た」とか。


………婚約どころかプロポーズもまだなのに。
あ、付き合う前のはノーカンで。





ご実家では到着早々宴会が始まり。

親戚の皆さんからの質問攻めがエグい。
「どこが好き」とか「結婚はいつ頃か」とか。

愛想笑いと「落ち着いたらですかね〜」なんて誤魔化して何とか抜け出し、少し離れたところへ避難する。



やっと落ち着けると思ったら誰かが隣に座った。
顔を向けると可愛らしい女の子。


直感で紀章さんが溺愛している姪っ子ちゃんだと気付いた。



ヤバい。「私はあなたのこと認めません！」とか言われたらどうしよう……。

一回り以上も下の女の子相手にビビってるのもヤバいと思うけども！！！



どうにか顔に出さないように、でも内心凄く焦りつつ姪っ子ちゃんを見つめた。







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結論から言うと凄く懐かれた。

どうやら私のファンでいてくれたようで。
紀章さんに私に会いたいと頻繁に連絡していたらしい。


そうだとわかった瞬間に連絡先を交換した。
単純だって？そうだよ！単純なんだよ！！！



部屋の端っこで2人で話していると、また1人隣に座った。

今度は誰か分かる。もちろん紀章さんだ。


そして予想通り拗ねている。




「俺のAちゃんなんだから一人占めしない！」「そばにいないのが悪い！」「それでも俺のなの！！」とどちらが子どもなのかよく分からない言い合いが繰り広げられている。


それが面白くて仕方なくて、山口に来て初めて声を上げて笑ってしまった。






☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆



お久しぶりです！

私用がひとまず落ち着いたので徐々に更新を復活したいと思います(*'ω' *)


しばらくは1週間に1話くらいですかね？


気長にお待ちください( ' ꒳ ' )






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