はじめまして ページ33
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「Aちゃん、起きて?」
「……ん、もう着いた……?」
「まだだけどもうすぐだから」
「ありがとう……。うぅ緊張する……」
「大丈夫大丈夫 笑」
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あっという間に新山口駅に到着。
ギリギリに起こされたから心の準備は出来ていない。
とはいえ到着してしまったものは仕方ないので………。
紀章さん曰く、ご両親は改札の近くで待っていらっしゃるらしい。
ちなみに姪っ子ちゃんは自宅待機とのこと。
「どこにいんだよ……」
「人が少ないところとか?」
「じゃああっちかな……。行こうか」
はぐれないようにと手を取られて後ろを着いていくと、前方に優しそうなご夫婦が立っていた。
………紀章さんのご両親だ。
遠目だけどすぐに分かった。紀章さんはお義父さんにもお義母さんにも似てるんだなぁ……。
「おかえりー」
「ただいま。あ、この子がAちゃんね」
「は、はじめまして……。実川Aです…」
「そんな固くならんで。きーくんから話は聞いちょるよ」
「Aちゃんの前でそれは止めて!」
ご両親と話す紀章さんはとっても楽しそうで、家族が大好きなんだなーって思えた。
家族を大切にする男性って素敵だよね。
少し離れて親子の会話を眺めているとお義母さんが笑顔でこちらを向く。
「Aちゃん。きーくんのお世話大変やろ?」
「そんな!私がやることなんてご飯作るくらいです!
掃除とか洗濯とか家のことは紀章さんがやってくれますし…」
「あらー!きーくんそんなするんやねぇ」
「だから止めろって!!Aちゃんも言わなくていいから!」
「紀章は放っとって早う家帰ろ。田舎でごめんなぁAちゃん」
「私の実家も田舎ですから。それにこういう所大好きですし!」
お2人共フレンドリーでとても話しやすい。
それに会ってすぐにも関わらず、嫌な顔1つせず受け入れてくれた。
紀章さんに言われた通り固くならなくて良かったかも。
山口で過ごす時間は少ないけど仲良くなれたらいいなぁ……。
あとは姪っ子ちゃんに受け入れてもらわなくては…………。
「じゃあ家に帰ろうかねぇ。車はこっちに停めとるけぇ」
「Aちゃん。荷物はきーくんに持たせてええからね」
「言われんでも俺が持つ」
「いやいや!悪いから!」
「Aちゃんは俺に甘えてればいいの」
やっぱり紀章さんは優しくて紳士だ。
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ミックーリ(プロフ) - すーさん» ありがとうございます(*´ω`*) (2020年10月26日 22時) (レス) id: 2958225488 (このIDを非表示/違反報告)
すー(プロフ) - 面白いです!続きが更新されるの待ってます。頑張ってください。 (2020年10月23日 7時) (レス) id: 91e5b79796 (このIDを非表示/違反報告)
ミックーリ(プロフ) - リジュさん» 放置気味で申し訳ないです……。待ってくださってありがとうございます!!若干スランプ気味なのでまた時間がかかりそうですが、引き続きどうぞよろしくお願いします^^ (2020年8月18日 0時) (レス) id: 2958225488 (このIDを非表示/違反報告)
リジュ(プロフ) - 更新ありがとうございます!紀章さんお誕生日でもしかして、と思っていました!!うれしいです。これからも頑張ってください! (2020年8月11日 14時) (レス) id: ffc829d7cf (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮麗子(プロフ) - ミックーリさん» はい!待ってます!ご無理はなさらないでくださいませ! (2020年6月18日 19時) (レス) id: 3300853b00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミックーリ | 作成日時:2020年1月23日 12時