声優オタクの声優さん ぱーと4

寂しがり屋の紀章さん ページ3

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無事に撮影も終わり東京に帰ってきた。


実家での撮影はまあ予想通り母が暴走。


「いつも見とるよー！！」と前野をベタ褒めし、「柿原くんにも会いたかった」と駄々を捏ね、挙句の果てには「谷山さんはいつ来ると？早く結婚の挨拶に来んね！！」と言い出す始末。



誰に対してもマシンガントークでスタッフさんたちを疲れさせてしまった。

なんだろう血は争えないってやつか………。



でもそれなりに楽しかったし、前野も楽しかったと言ってくれた。


きっと良いフォトブックになるんだろうな。









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久々(とはいえ1週間ぶり)の紀章さんの家。

今日帰ると伝えていたのできっと家にいるはずだ。



玄関を開けて顔を上げると、そこには待ってましたと言わんばかりの顔をしている紀章さんが立っていた。






「あぁぁ………。おかえりAちゃん………。会いたかった……」


「うん、ただいま。とりあえずリビングに行こうか 笑」






抱き着いて離れない紀章さんを半ば引きずりながらリビングに向かう。


ソファに座ればえげつない力で抱き締められた。







「紀章さん……、ちょっと苦しい……」


「俺ほんと寂しくて……死んじゃいそうだった…」


「ねぇ話聞いてる…？」


「聞いてる。1週間分のAちゃんを充電してんの」


「ちょっとよくわからない」






でも寂しかったのは事実。
前野がいたけど、物足りないというかなんというか。


紀章さんに会えただけで心の隙間が埋まるみたいに安心した。



……なんか歌詞みたい。次の曲で使おう。




いつにも増して甘えん坊になった紀章さんが可愛くて仕方ない。


頭を撫でると更に強く抱き締められた。






「ちょっと紀章さん。力強すぎ……」


「いいじゃん。……寂しかったし、前野くんだったけど嫉妬したし。

Aちゃんがいない間ヤケになって不摂生しまくったかんな！」


「じゃあ野菜いっぱい食べないとね。
何がいい？」


「Aちゃんのご飯は全部美味しいからなんでもいい」


「じゃあ……」







ソファの上で抱き締め合いながら他愛のない話をする。

さっきまでの移動の疲れも全部吹き飛ぶくらい幸せな時間だ。







☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆






最高5位て…………

皆さん……何してるんすか(嬉しい)(大好き)






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