声優オタクの声優さんぱーと3 (ページ47)

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スペシャルゲストページ47

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「ゲストの予想誰が多い？」

「んー、安定の紀章さん」

「デスヨネー」

実はスペシャルゲストは紀章さんじゃなかったりする。

確かにみんなが紀章さんって言いたがるのは分かるけども。

紀章さんは1人で東京にお留守番。
朝家を出る時に物凄い勢いで泣き付かれたのはもちろん私しか知らない。

「まあ俺も紀章さん差し置いてゲストってなかなかしんどいけどね」

「なんで！紀章さんより付き合い長いでしょ？」

「でもそんな親密な関係じゃないし」

「友達じゃん！」

「とも………だち？」

「おい」

察したかもしれない。

その通りです。スペシャルゲストは前野智昭です。

「というかなんで俺だけ？かっきーは？」

「地元で撮影するのに柿原連れてたら勘違いされるかもじゃん」

「俺ならされないと」

「いえす」

実はそれだけじゃなかったりする。

1番の理由は一緒に野球を見たかったから。

なんだかんだ2人で見に行けてなかったし、久々に2人で出かけるのも悪くないかなと。

別にデートしようなんて訳じゃないよ？

ちゃんと紀章さんにも許可とった。

「つーかさ、声掛けていいって言ってるからゲスト俺ってバレるんじゃない？」

「あ、そうじゃん。ちょっとツイートしとこ……」

「実川ってしっかりしてるけどそういうところあるよなー」

「そういうところってなんだよー」

「ちょっと抜けてるってことだよ。
でもそれが魅力なんだろうな」

「…………大丈夫？熱あるの？」

「お前俺の事なんだと思ってんの？」

前野と会話すると気が緩んでしまうけど、それが心地良かったりする。

逆に柿原とは真面目な話が多くて気が締まる。

これが3人になると私がひたすら弄られるけどそれが私たちだ。

紀章さんのことはもちろん好きだけど、違う意味で同期の2人も好き。

つらい時期を一緒に共有していたからこその居心地というかなんというか。

学生だったときはまさかこんな長い付き合いになるなんて思ってなかったから、当時の私たちが知ったらびっくりするだろうなぁ。

「何ボーッとしてんの？具合悪い？」

「んーん。ちょっと学生の頃を振り返ってた」

「長い付き合いだよなー俺たち」

「そうだねぇ」

今度は2人で物思いにふける。

するとスタッフさんから撮影開始の声がかけられた。

さてさて、お仕事しますか。

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