声優オタクの声優さんぱーと3 (ページ41)

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嫉妬と弄りとページ41

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「あ、紀章さん」

「Aちゃんじゃん。どうしたの？」

「急なんだけど夜ご飯に行くことになったの」

「誰と行くの？俺の知ってる人？」

私が好きだと伝えてからというもの、分かりやすく嫉妬するようになった紀章さん。

酷く束縛してくるわけではないので嫉妬の1つや2つかわいいものなのだけれど。

というより紀章さんの今までが今までなのでちょっと嬉しかったりする。

「心配しなくても小野友樹だよ笑
なんなら一緒に行く？」

「いや断る。

ま、小野友樹ならいいよ」

「ちぇー！紀章さんがいたらもっと盛り上がるのにー！」

「いやいや、俺そっちのけで話進むじゃん。
あと小野友樹の眼差しが痛い」

「スイッチ入っちゃうからねー笑」

最初の予想通り一緒に行くことはなさそうだ。
まあ紀章さん連れて行くとおのゆーが緊張しちゃうからね。

「ちなみに誰だったらダメなの？」

「独身で俺より若いの」

「待って該当者多すぎ」

「昔から仲良い奴らはいいよ。かっきーとか前野くんとか。
でものぶぴことか蒼井くんとかはサシで行ってほしくない」

「……心配しなくても私が好きなのは紀章さんだけだよ？」

「信じてるけど不安なんだよ！」

そう言うと紀章さんは私の腕を引き、自分の腕の中に閉じ込めた。
そのまま私の肩に頭をグリグリと押し付ける。

それが可愛くて仕方なくて、背中に腕を回して優しく撫でた。

その刹那。

「うわっ」という声と「急に止まるなよー」という声。

声のした方へ顔を向けるとそこには達と前野。

慌てて離れようとするも紀章さんは腕を緩める様子はない。

「廊下なのにラブラブですねー」

「おい達やめとけって……」

「だってこんな所で熱い抱擁を交してんだぞ？弄っていいってことだろ」

「お前……。実川はいいけどさ」

そうだよ。そういえばここスタジオ前の廊下だよ。
周りに全く人がいなくて忘れていた。

あとやっぱり私の扱い雑だな。

「見せびらかしてんだよ。可愛いだろ？俺の彼女♡」

「顔はいいっすもんねー。顔は」

「おい達。私先輩な？」

「…………」

「無視するな！！」

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皆さまありがとうございます"(ﾉ*＞∀＜)ﾉ

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