声優オタクの声優さんぱーと3 (ページ36)

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おつかいページ36

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朝からお仕事だった紀章さんを送り届け、(紀章さんの)家に戻ってきた。

仕事の前に夕食の下準備をしておこうと思った矢先電話がなった。

表示は紀章さん。

「もしもし？」

『あ、もしもし。ごめん今大丈夫？』

「大丈夫だよー。ちょうど家に着いたところだったし」

『……ほんと申し訳ないんだけどさ忘れ物しちゃったから持ってきてくんない？
仕事の合間とかで全然いいからさ…』

「今から持って行くよ笑
ちなみに何を忘れたの？」

『台本。夜現場のなんだけど……』

リビングを見回すとそれらしきものが。
確認のためタイトルを伝えると大正解。

「それじゃあ今から持っていくね」

『ごめんね。場所はさっきのところね。スタッフに話通しとくからそのまま入ってきて』

「りょーかい」

今日の夕食は手抜きになっちゃうなーなんて思いつつ、台本をしっかりバッグに入れて車に向かった。

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向かった先は都内のレッスンスタジオ。

今日は来年行われるST☆RISHのファンミーティングの練習なのである。

ちなみに当たるかどうかは別として既に日程調整は出来ている。

エントランスのスタッフさんに声を掛けるとすんなりレッスン室に通された。

さすが仕事が早い。

休憩中なのか、レッスン室からは微かに笑い声が漏れている。
相変わらず仲良いなー。

ノックをして入ると1番最初に飛び込んできたのはマモだった。知ってた。

「Aちゃーん！！！！」

「はいはいどうどう。休憩中じゃなかったの？」

「休憩中だよ！紀章さんからAちゃん来るって聞いて待ってた！」

「いやワンコか！
マモはもう少し拓篤を見習ったほうがいいよ…」

「Aちゃんに会えるのそんなに多くないからいっぱい話した…ぐぇ」

「こら！俺の彼女を口説くな！」

「紀章さんの彼女かもしれないけど俺のお姉ちゃんでもあるからー！」

「そーだそーだ！！」

「いやちげーから！？てらしーも乗ってこなくていいから！？」

何やら3人で楽しそうにじゃれてるので、そっと諏訪部さん達のところに移動する。
4人ともやれやれといった表情をしていた。

「相変わらず実川ちゃんは愛されてるね～」

「愛されてるんですかね…？もう弄られてる領域じゃないですか？」

「愛のある弄りだよ笑」

「それは下野くんだけでいいです」

「サラッと巻き込まないで！！」

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