声優オタクの声優さん

レコーディング ページ41

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今絶賛レコーディング中なんだけど、いつもより凄く視線を感じる。

というのもGRANRODEOがレコーディングを見学してるからなんだけど。


紀章さんにはああ言ったけど、ぶっちゃけ紀章さんだけでもめちゃめちゃ緊張する。



だって昔から憧れてる大好きな人たちなんだもん。
そんな人たちから曲を作ってもらえた上、レコーディング見てもらうなんて………。


どれだけの運を今この時間につぎ込んでるんだろう………。





あー早く終わってほしいけど、終わってほしくない。









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「はーい！OKです！実川さんお疲れ様でしたー！」


「ありがとうございまーす！お疲れ様でしたー！」






無事に全部撮り終わってブースから出ると紀章さんが待ち構えていた。






「いいじゃん！！さっすが俺の後輩！」


「ちょっ……！わしゃわしゃしないで下さい！！」


「予想以上の出来だよ！ほんとAちゃん最高！」


「ぐっ………そんなに褒めないで……下さい……」


「いやぁ、この前も言ったけどAちゃんいい声だねぇ」


「え、あ、ありがとうございます………」


「俺のときと全然反応違うんだけど……」







え、なんで紀章さんそんな不貞腐れてるの……。
ついこの間までオドオドしてたら「そんな反応しないで！」って言ってたのに。



実川ちょっとよく分からない……。






「にしてもロックも合うねー。最近かわいいのばっかりだったから意外だった」


「だからこそのロックだったんですよー！
たまには頭振りたくなります」


「でもこの前も振ってたでしょ？」


「こ、この前はもうバレちゃったから開き直っただけで………」


「だから俺のときと反応違う！」


「飯塚さんはスーパーかっこいいからしょうがないです！！！」


「じゃあ俺は！？」


「………あざとい？？？」


「なんで！？」


「仲良いねぇ〜」






なんだこのカオス具合。









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「きーやん頑張ってね」


「………なんであんなに鈍感なんだ」


「いつもあんな感じなの？」


「そー。何やってもいい感じに躱してくるんだよー」


「まぁ意識されてないんだろうね」


「はぁ………。長ぇ道のりだ………」


「きーやんなら大丈夫！たぶんだけど」


「『俺に任せろ！』って言わない辺り飯塚さんらしいわ」


「俺には無理だもん 笑」


「正直知ってた」






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