飲み会の真相 ページ21
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紀章さんの家?
いやいやそんなまさか。冗談はやめようよ。
いやほんとにマジで。というか勘弁してほしい。
いくら会話ができるようになったとはいえ、それはアルコールが入っているときだけの話で。
シラフのときは相変わらず会話できないからただ気まずいだけなんだけど。
と、頭の中で現実逃避している横で普通にインターホンを押す前野。
「ちょっと!!!心の準備させてよ!!!」
「いや別に要らないでしょ 笑」
「お前は要らなくても私は要るの!!!」
「ごめんねー遅くなって。さー入って入って」
マジで紀章さんの家じゃん。紀章さん出てきたよ。
え、ここ夢なのかな???私仕事終わりに意識飛ばしたのかな???
「いらっしゃいAちゃん。
ってもうあんまり緊張しないでよー」
夢じゃないみたいです。現実みたいです。
私無事に家に帰れるかな………
前野は緊張と驚きとで硬直している私の頭をポンっと叩いて
「じゃあネタバラシ。
前3人で飲みに行ったときにかっきーと俺が飲み会セッティングするって話しただろ?
今日の飲み会はそれ。
で、紀章さんに話したら紀章さんの家でやろうってことになったの。
別に実川1人でここに来ても良かったけど、気づいたら絶対逃げるだろうから俺が監視役で迎えに行ったって訳」
そういえばそんな話してた………。
紀章さんとサシ飲み行ったり曲作ってもらうことになったりして完全に頭から抜けてた。
というかアルコールさえ入ってしまえばある程度話せるようになったんだからこの飲み会要らなくない???
あとセッティングするのめっちゃ遅くない??
その話したのもう2、3ヶ月前じゃん。
そりゃ抜けるっての。
「ここに立ちっぱなしも何だからこっち来なよ。
安もっちゃんとしもんぬがご飯作ってくれてるから」
気づいたら真横に立ってた紀章さんにそう言われて大人しく着いて行く。
さらには「あ、Aちゃん荷物貸して。俺が持っていくから」なんて急に言われるもんだから、何も反応出来ず。
気づけば手に持ってた荷物は紀章さんが運んでいるという状態。
あまりの事態にぽかーんとしていれば「Aちゃん早く!」と急かされて「は、はい……」と小走りで着いていく状況。
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「上手く話せるようになるといいんだけど…………」
なんて呟く前野に気づかぬまま……。
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七巳流 - キーヤァーん (2022年7月13日 19時) (レス) @page2 id: 366f1c99c5 (このIDを非表示/違反報告)
shinox2(プロフ) - おもしろ度の投票なんで一回だけなんだろう。毎回読む度に面白いんだけど(笑) (2019年9月18日 20時) (レス) id: c23d485c4b (このIDを非表示/違反報告)
ミックーリ(プロフ) - 朔さん» はじめまして!これからもっとニヤニヤする展開を考えてるのでもっとニヤニヤしてください!笑(?) (2019年9月15日 17時) (レス) id: 2958225488 (このIDを非表示/違反報告)
朔(プロフ) - 初めまして〜ニヤニヤしながら一気に読んじゃいました!これからの絡みが楽しみです。Twitterはニヤニヤしましたw更新楽しみにしてます! (2019年9月7日 2時) (レス) id: d99f80bc4c (このIDを非表示/違反報告)
ミックーリ(プロフ) - shinox2さん» Twitterは笑ってもらえるような展開にするよう心がけているので、そう言っていただけるとすごく嬉しいです!ありがとうございます(^^) (2019年8月26日 16時) (レス) id: 2958225488 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミックーリ | 作成日時:2019年7月23日 17時