声優オタクの声優さん

いざ飲み会へ ページ20

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「「お疲れ様でしたー」」





無事に収録が終わりスタジオを出たところで前野からLINEが。




前野外で待ってる
Aりょーかい
Aてかお前は彼氏か
前野何言ってんの?




迎えに来た彼氏みたいな内容だったからそう送ったら全く伝わってなかった。私の語彙力どこいった。






「じゃまた後でな」


「ほーい。気をつけて来なよ」


「お前じゃないから大丈夫」


「おい柿原。私をなんだと思ってんだよ！」


「……………」


「無視か！」





外に出ればマスクをした前野が立っていた。
別に外じゃなくても中に入ってれば良かったのに。





「おつかれ」


「うんお疲れ。別に外で待たなくても良かったのに」


「中に入るのめんどくさかったから」


「だよね。そうだと思った」


「じゃあ前野。実川のことよろしく」


「おう。かっきーも早めにね」







一旦柿原と別れて前野と2人で居酒屋(？)へと向かう。
何やかんやプライベートで前野と2人になるのは久々だなぁ。








「なんか2人って久々じゃない？」


「あー確かに。かっきーと3人はよくあるけど2人っていうのは1年ぶりくらいか？」


「でも別に今日は2人じゃないけど。



あ、そうだ。今度野球見に行こうよ」


「行く」


「即答かよ」









相変わらず野球好きだね前野。私も人の事言えないけど。
そんな感じで世間話しつついい感じに盛りあがってきたところで探りを入れてみる。








「ねぇ。今日の飲み会何やんの？
なんかめっちゃ人数多いけど」


「それは行ってからのお楽しみ」







やっぱりグルだった。そして何か企んでいるみたい。


歩き進めていると、繁華街からはどんどん遠ざかっていく。

こんな外れたところに居酒屋………？
いくら東京といえどそんな所に大勢入れる居酒屋なんてあるのかな？


見えてきたのは住宅街で。





「ねえどこ行くの？こっち住宅街じゃん。
居酒屋なんてないでしょ？」


「まあまあ黙って着いてきてよ」


「何考えてんのさ………」









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しばらく住宅街を歩いているととある家の前で止まった。

うわ、でかっ。
ここ誰の家だよ………そんでやっぱり居酒屋じゃなかった………







「着いたよ」


「………待って、ここ誰の家？
飲み会の場所ってここなの？」


「そう。今日の会場はここ。

そんでここは紀章さんの家」








「……………………は？」






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